京産大4年ぶり黒星、関学大は快勝
17日に神戸ユニバー記念競技場で行われた関西大学ラグビーAリーグ(読売新聞社後援)で、関学大は京産大に快勝し、近大は天理大に逆転勝ちした。京産大は、リーグ戦では2020年以来4年ぶりに黒星を喫した。全勝校がなくなり、京産大と天理大が勝ち点25で並び、関学大が同23で追う。 【画像】後半、京産大の選手(中央)にタックルする関学大の選手たち
ピッチを広く使った攻撃と堅い防御を見せた関学大が、王者・京産大をのみ込んだ。 2点ビハインドの後半4分、展開されたボールを左で待ち構えていたFB的場が逆転トライを決めた。25分にも同じような形で的場がトライ。29分には右サイドのCTB松本が相手選手を振り切り、インゴールに飛び込んだ。「前半の攻撃で相手の両サイドにスペースができていた」とCTB川村。ここを突いての攻めをチーム内で共有し、実行してみせた。
守備でも、意識が統一されていた。「外国人選手を止めなければ、相手のリズムになる」(川村)と、2人で食い止める「ダブルタックル」を最後まで貫き、今季は最少でも1試合47得点の京産大を後半は無得点に抑えた。主将のHO平生は「(リーグ戦で僕らは)一回も京産大に勝てていなかったので、本当にうれしい」と喜んだ。 2019年以来となる京産大からの勝利にも、選手たちは浮かれていない。今季の目標は全国大学選手権4強。その出場権を争う近大と次節で対戦する。「いい準備をして臨みたい」と平生。最高の形で最終戦を迎える。(松本慎平)