原英莉花が優勝すると史上3位の公式戦4勝目 畑岡奈紗の強さもクッキリ…日本女子OPの記録あれこれ
<日本女子オープン 事前情報◇25日◇大利根カントリークラブ 西コース(茨城県) ◇6845ヤード・パー72> スーツ姿の原英莉花に見つめられたら…【写真】 今週26日(木)から、プロ・アマ問わず“日本一の女子ゴルファー”の称号が争われる。毎年、会場が変わる大会は、茨城県の大利根カントリークラブ 西コースが今年の舞台に。1968年に第1回が行われ、今年が57回目となる大会でこれまでに打ち立てられた主な記録をまとめた。 ■大会最多勝は…やっぱり“あのレジェンド” これまでの最多優勝は樋口久子の8回。まずは初年度から4連覇を成し遂げると、その後も74、76、77、80年と4勝を積み上げている。これはダントツの記録。ちなみに先日行われたプロNo.1を決める大会「ソニー 日本女子プロ選手権」の最多優勝も樋口の9勝だ。まだ黎明期だった日本の女子ゴルフ界をいかにけん引してきた存在かが、この数字でも伝わってくる。 2位は3勝で涂阿玉(台湾、1983、86、91年)と畑岡奈紗(2016、17、19年)の2人。畑岡の16年の勝利は大会史上初となるアマチュア優勝だったのは、もはや言うまでもないだろう。2勝には岡本綾子(1993、97年)、原英莉花(2020、23年)、勝みなみ(2021、22年)ら9人が名を連ねている。 ■30回以上出場はわずかに2人 続いて最多出場はというと、ツアー通算10勝の岡田美智子で、これまでに31回を誇っている。初出場は1968年の第1回大会で、そこからまずは96年まで29回連続出場。97年は出場なしに終わったものの、再び98、99年大会と連続出場している。うち予選通過は28回を数え、これは樋口と並ぶ大会最多記録。また岡田は選手権35回、リコーカップにも19回出場。すべての公式戦合わせ85試合に出場しており、これもツアー歴代最多記録になっている。 日本女子オープンの話に戻ると、2位は涂阿玉(台湾)の30回で、以下、樋口久子の29回、山崎小夜子の28回、吉川なよ子の27回と続いていく。なお涂阿玉の30回は連続出場で、これは大会最長記録となっている。 ■最多アンダーパー、最少ストローク 今年と同じパー72で行われる日本女子オープンの最多アンダーパー、最少ストロークは、我孫子GC(千葉県)で行われた2017年大会を制した畑岡奈紗の20アンダー(268ストローク)。これは公式戦全体で見ても1位の記録だ。ちなみに大会2位記録の18アンダー(270ストローク)も畑岡が保持。大会3勝の実力は、やはりダテではない! ■年少&年長優勝 まず年少をみると、こちらはアマチュア選手として烏山城CC二の丸/三の丸C(栃木県)で行われた16年大会を制した畑岡奈紗の17歳263日が最年少記録だ。翌年、畑岡は連覇を達成し、この時の18歳261日が2位になっている。以下、3位に宮里藍(05年、20歳105日)が続き、4位に19年大会優勝時の畑岡(20歳266日)がここにも名を連ねている。 一方、年長は1997年大会を制した岡本綾子の46歳88日が1位。2位も岡本の42歳86日(93年)で、3位が島袋美幸(01年、41歳317日)、4位が清元登子(78年、39歳80日)と続いていく。 ■もしも原英莉花が公式戦4勝目を挙げると… 昨年は、原英莉花の2020年以来となる大会2勝目という結末で幕を閉じた。今年は連覇を目指す戦いになるが、もしもそれを達成したあかつきには、25歳227日での公式戦4勝目となる。 これまでの公式戦4勝達成時の最年少記録は、畑岡奈紗の20歳266日。2位は樋口久子の24歳31日で、原が達成となればこれに次ぐ3位に躍り出る(現在の3位は不動裕理の28歳45日)。昨年公式戦3勝達成時の24歳228日は歴代5位の記録だった。今年は同世代最強選手、そして女子ゴルフ界のレジェンドに肩を並べることになるか?