ほどよいラグジュアリー感「メルセデスCLE 450 4MATICクーペ」に韓国で初試乗
メルセデス・ベンツ CLE 450 4MATICクーペ:ほどよいラグジュアリー感。メルセデスは韓国でフルスロットルを展開している。メガマーケットである中国のお隣の韓国で、メルセデスCLE 450 4MATIC クーペに試乗した。
メルセデスは、その厳しい競争環境においてプレミアムから遠ざかって久しく、国際的なラグジュアリーブランドになることをこれまで以上に望んでいる。このことは、世界で最も重要な自動車市場のひとつである韓国にも当てはまる。
韓国は近年、特に自動車産業において目覚ましい発展を遂げ、メガマーケットである中国の小型版となった。メルセデスは、その最も重要な市場のひとつで、絶対的な高級ブランドとしての地位を確立したいと考えている。 これは、特に人気の高い「Eクラス」サルーンだけでなく、「CLE」のエモーショナルな派生モデルなどで達成される。というのも、メルセデスはラグジュアリー戦略を声高に宣言しているにもかかわらず、「Sクラス」のラグジュアリークーペを後継モデルもなく無謀にも廃止してしまったため、「CLE」は「AMG GT」や「SL」のピュアスポーツバージョンを除けば、新たなトップモデルとなっているからだ。
したがって、小さなベーシック4気筒の「CLE 180 / CLE 200」を選ぶのはもったいない。この「CLE」は、イメージアップのための6気筒エンジンが欲しい、と – たしかにバックグラウンドでは非常に静かに – 叫んでいる。 ハンドルを握るパイロットになりたいなら、よりシャープな「53 AMG」バージョンを選ぶべきだが、唯一理想的な代替モデルは全長4.85メートルの「CLE 450 4MATICクーペ」である。3リッター直列6気筒エンジンを搭載し、日常使用時の静粛性は非常に高く、さながら電気自動車に乗っているかのようだ。
メルセデス CLE 450 4MATICクーペ:381馬力、500Nm
韓国の海岸沿いを走り、釜山に架かるいくつもの橋を渡ると、何百万人もの人々が暮らす大都市と、それを取り囲む緑の丘が見渡せる。ここでは381馬力&500Nmは必要ない。23馬力のスタータージェネレーターと、必要に応じてさらに205Nmのトルクがサポートされる。洛東江のすぐ後にある印象的な港湾施設に右折する2台の小型トラックを2トンの2ドアが追い抜くように。