「THE W」決勝進出 もじゃは芸人から最も愛されるピン芸人 今年は5組で活動した〝ユニットあばずれ〟
“女芸人マニア”として知られているお笑いコンビ「馬鹿よ貴方は」の新道竜巳が、これから“馬鹿売れ”しそうな女芸人を紹介するこの連載。今回は今年の女芸人ナンバーワン決定戦「THE W 2024」で見事に決勝進出を果たした、“芸人から最も愛されている”ピン芸人のご紹介です。 【プロフィル】 芸名‥もじゃ 本名‥滝田佳子 所属事務所‥ソニー・ミュージックアーティスツ(SMA) 生年月日‥1981年4月19日 デビュー‥2013年3月 養成所‥東京アナウンス学院 出身‥岩手県 関東のライブシーンで“芸人から最も愛されている芸人”と言っても過言ではありません。その理由は「フットワークが軽い」「ライブを選ばず出演する」「人のことを悪く言わない」「面白い」。この4つを最も実行しているのが、もじゃさんではないでしょうか。 最近はユニットライブというものが増えており、いろいろな芸人さんが「試しにユニットを組んで賞レース出ましょう」と誘うのですが、最も誘われる回数が多いのがもじゃさんです。それほど周りから好かれている芸人です。 実際に「マンプクトリオ」というユニット(マツモトクラブ、しゃばぞう、もじゃ)で参加したキングオブコントで準決勝にも行ったことがあります。賞レースでも普段と変わらず自然体で挑んでいる。それが今回の「THE W」準決勝ではハマり、今月10日に行われる決勝に勝ち上がりました。 特に賞レースを意識したようなネタではなく、のんびりネタを運んでいく。ボケ数も多くはない。ただ好きなフレーズや設定をやり続けて決勝まで行ったことは、本人も驚いていると思います。 そんなもじゃさんにいくつか質問をさせていただきました。 ――上京したのはいつごろ? 「18歳で上京。声優になるため専門学校に入学しました」 ――同期はどなたになりますか 「近いところはヒロ・オクムラくん(今夜も星が綺麗)です。あとカベポスターさん、EXITの兼近大樹さんなど」 ――お笑いを始めたきっかけは 「当時の相方に誘われた」(「べっこちゃん」というコンビで2011年から8年ほど活動) ――今の事務所を選んだ理由 「30歳からお笑いを始めて入れるところが限られていたのと、当時の相方の知り合いの芸人が『誰でも入れるから』とオススメしてくれたから」 ――影響されたお笑い番組は 「ウリナリ、いいとも、みなさんのおかげです、ごっつええ感じ、笑う犬の生活、めちゃイケなどです」 ――「THE W」で決勝進出したが、手応えはあった? 「2回戦でやったネタが周りに『賞レースに向いてない』と言われていたが、自分が好きだったのでやってみて通ったので『いけるかもしれない』と思った」 ――賞レースに対する思いは 「毎年夏に行われる賞レースはすべて参加している。全部合わせると今年は5組で活動した。『ユニットあばずれ』と呼ばれるくらいお祭りは楽しみたいタイプなので、スケジュール的には大変になるけど今後もすべて参加していきたい」 ――将来の目標は 「ネタで全国回る。あと大先輩やいろんな人と番組や舞台でコントをやりたい。忙しくなっても単独ライブは定期的にやりたい」 ――ネタの作り方を教えてください 「いろいろあります。衣装から、降ってくる、周りの人を見てキャラから…などです」 ――ユニットにたくさん誘われていましたが、「THE W」のファイナリストになってもその活動は続けられますか? 「人とコントをするの好きなので、機会があればぜひぜひよろしくお願いします!」 国民から愛されるタレントになるにおいがプンプンするもじゃさん。「THE W」の決勝でどんなパフォーマンスを見せてくれるのか、楽しみです。 ☆しんどう・たつみ 1977年4月15日生まれ、千葉県出身、本名・濱島英治郎。平井“ファラオ”光と組む「馬鹿よ貴方は」として「THE MANZAI」「M―1グランプリ」で決勝進出を果たした実力派。緻密なネタ作りに定評がある一方、女芸人ナンバーワン決定戦「THE W」では、予選会場に足しげく通い、ほとんどの出場者のネタを見るほどの“女芸人マニア”。
新道竜巳