ドローにショック?!豪州メディアが分析。「日本の戦術変更に戸惑った」
同紙によると、同監督は、「私たちは前半はとても悪い状態で、ボロボロのスタートを切ってしまい、許すべきでない悪い得点を与えてしまった。スペースを狭くしてしまい、動きが十分ではなかった。45分間を無駄にしてしまった。試合開始直後に、あっさりとゴールを許してしまった。自分たちがもっと動いていくことで、もっとスペースを作ることができたはずだ。45分を無駄にしてしまったのだから、後半はリアクションしなければいけなかった」と、前半5分にあっさりとゴールを許したことと、活動量の少なさからスペースを作り切れなかったことを嘆いたようだ。 同監督は「より早くボールを動かすこと、日本のディフェンスのパターンを考えることばかりに囚われないようにして欲しかった」と述べている。 ただ同点に追いついた後半戦は、「キャプテンのミル・ジェディナクが強いメンタリティーで、チームをゲームに戻す仕事をした」と表現。PKを冷静に成功させた長い髭がトレードマークのジェディナクを評価。 同監督は、「前半は不活発だった。最初に悪いゴールを与えてしまったことも原因だと思う。そういうことをやってしまえば、自分で自分を苦しめることになる」とも話したそうだ。 メルボルンの地元紙ヘラルドサンでは、「この日の先発FWにアポストロス・ギアンヌらを選んだのは、開始早々から攻撃的で勢いをつけるためだったのに、それが起こらなかった」と、選手起用について批判的に伝えている。同紙によると、ポステコグルー監督は、「パフォーマンスからは、前半の戦いは受け入れられるものではない」と話したという。 またESPNも、この試合に触れ、「日本の息つまるようなディフェンスが予想外だった」と、ドローに持ち込んだ日本のディフェンスを意外だったと評価。浦和でのプレー経験のあるマシュー・スピラノビッチが、試合後、「彼らは得点したあと、ハッピーで10人がボールのうしろにいた。過去の日本や選手からは、正直にこういうことを予測していなかった。本田や香川やミッドフィールドの他の選手が引いてボールの後ろでプレーすることは好まないと思っていたから」と、コメントしたことが掲載されている。 勝ち点「1」に終わったが、オーストラリアに一泡を吹かせショックを与えたのは、次のホームでのオースラリア戦に向けて大きなプラス材料かもしれない。サウジアラビアがUAEに2-0で快勝したことで日本はグループBで3位となった。いずれにしろ、今年最後のアジア最終予選のゲームとなる11月15日のホームでのサウジアラビア戦が、最大の焦点となりそうだ。