今季冬ドラ「女が憧れる女性キャラ」ベスト5!永野芽郁、山下美月らが体現した女性像の魅力を振り返る
『Eye Love You』池本真尋(山下美月)
真尋は、ゲームのように恋愛を楽しんでいる小悪魔ガール。常にときめきの種を探しているので、いつも楽しそうなんです。失恋をしても、「10日もあれば(次に好きな人を見つけるのなんて)余裕です!」なんて言っちゃうし、本当にすぐに見つけられるのが凄い! 普通ならちょっと嫌味に聞こえてもおかしくないセリフが真っ直ぐ届くのは、山下美月さん自身の魅力のおかげでしょうか。どこか、『失恋ショコラティエ』のサエコさん(石原さとみ)を彷彿とさせます。 「一緒にいても、面白くなくなってきたな」と思ったら、吹っ切ることができる潔さ。後ろは振り向かず、前を向き続けるポジティブさ。ひとりの男性に依存することがないから、思い切ったアピールもできるし、脈なしでも傷つかない。それがいいのか悪いのかは置いておいて、固執しがちなわたしは真尋の軽やかさにすごく憧れました。 また、恋愛に関しては冷静で戦略的だけど、友情には熱いのが真尋の魅力。侑里(二階堂ふみ)がテレパスの能力を持っていると聞かされたとき、最初は戸惑っていたけれど、「わたしが侑里さんを守ってあげます!」と言い、生きづらさを抱えている侑里の協力者になってあげた。 さらに、侑里が恋人のテオ(チェ・ジョンヒョプ)にテレパスのことについて話せていないことを察して、「どうせ、テオくんには話せてないんでしょ? 話さなくて良いです。恋人と友達じゃ、違います」と声をかけてあげていました。この言葉で、侑里がどれだけラクになったことか……。 恋は軽やかに、友情には熱く! 真尋のような女の子になりたい!
『厨房のありす』三ツ沢和紗(前田敦子)
今期、いちばん「カッケー!」となったのが、和紗でした。ASDの料理人・ありす(門脇麦)の親友で、『ありすのお勝手』のホール係を担当している和紗。元ヤンなこともあり、ちょっぴり言葉遣いは悪いけれど、サバサバとした物言いがスカッとする! そして、どんな物言いをしても常に品がある前田敦子さんの演技も素晴らしいです。 和紗は、ありすに対してもふつうに毒舌を吐きまくるんですよね。ASDだから~といって、区別はしない。ふつうの友達と同じように、厳しいアドバイスを送ることもある。そして、和紗の優しさには“やってあげてる感”がないんです。ありすのことを支えているだけでなく、自分もまたありすの存在に救われていると思っているからこその、まっすぐな優しさというか。 あと、和紗が言う「わたしがいるだろ!」には、凄まじいパワーを感じます。和紗に「大丈夫」と言われると、本当に大丈夫な気がしてくる。わたしも、そんな説得力を持った人間になりたい。ここぞというとき、誰かに自信をつけてあげられる存在になりたいと思いました。