今季冬ドラ「女が憧れる女性キャラ」ベスト5!永野芽郁、山下美月らが体現した女性像の魅力を振り返る
『春になったら』椎名瞳(奈緒)
瞳は、天真爛漫な父・雅彦(木梨憲武)の遺伝子を受け継いでいるだけあって、グッと落ち込むことがない。雅彦が膵臓がんで余命3ヶ月であると知ったときはさすがに沈んでいたけれど、すぐに食事療法の勉強を始めたり、残された時間をどう有意義に過ごすかに考えをシフトしていました。大変なときにこそ、楽しいことを考える。瞳の前向きな生き方には、学ばされるところがたくさんあります。 また、助産師の仕事をしているからか、どんなときもどっしりと構えているんですよね。出産のときに不安になっている妊婦さんに、「大丈夫ですよ」と優しく微笑みかける姿は、まるで聖母のよう! それを演技で表現できる奈緒さん、凄すぎる……。 そして、物腰もとても柔らかいんです。『春になったら』を観たあとは、瞳のゆったりとした口調に影響されて、心なしかしゃべり方のテンポが遅くなってしまいます(笑)。
『となりのナースエイド』桜庭澪(川栄李奈)
自称“前向きバカ”の澪は、憧れるポイントがたくさんありました。まず、彼女は、“許す”ことの意味を知っている。許すというのは、他人を罪悪感から解放させてあげるためだけの行為ではない。傷ついた自分自身も解放してあげることができるんです。 年齢を重ねるつれて、人は頑固になってしまうもの。小さいころは「ごめんね」と言われたら「いいよー」と言えていたのに、大人になると「全然大丈夫だよ」と言っておきながら、心の中では「もう関わらないようにしよう……」と思ってしまったりする。だからこそ、澪のさっぱりとした性格には憧れます。誰かを憎み続けることをしないから、いつでも前を向くことができる。 また、ポンコツキャラに見えるのに、実は外科医としての才能がある……! というギャップもカッコ良かったです。小動物的な愛らしい見た目でいて、ベテランとも互角に渡り合う演技力の高さで評価されている川栄李奈さんともどこか通じる部分があるような。澪と大河先生(高杉真宙)のやり合い、また観たい! 以上、2024年冬ドラマのなかから、憧れの女性キャラを5人ピックアップしました。逆境に立ち向かうカッコ良いキャラクターがたくさん登場した今クール。みなさんの憧れのキャラはこのなかにいましたか? まもなく始まる春ドラマも楽しみです!
菜本 かな