海野翔太27歳はなぜブーイングを浴びるのか?「なんか受け入れられへん」大阪で聞いたファンの声…王者ザックは擁護「新日本プロレスの未来だ」
ザックは海野を擁護「新日本プロレスの未来だ」
11月6日の記者会見で、海野は現状を語った。 「実績、結果が残せていないだとか、東京ドームのメインイベントのカードが弱いとか、心の底でふざけんなって思ってますよ。オカダさんがいなくなって、オスプレイがいなくなって、タマさんもいなくなって、これから新日本プロレスは若い世代が引っ張っていかないとダメでしょう。実績がある、結果があるメインに立っている選手だけで回しても、未来もクソもないでしょう。このままブーイングやプレッシャーに潰されて終わるのか、はたまた自分が信じた道をしっかり貫いて戦っていくのか。しっかりと海野翔太に注目しといてください」 IWGPを戴冠したら誰とやりたいかという問いに、海野はジョン・モクスリーの名を挙げた。 「ジョン・モクスリーですね。ただ単に、今の彼のやり方が気に食わない。今のスタイルが大嫌い。正直、何が起きてるのかわからない。戦って確かめたいなって思います」 師匠であるモクスリーの変化を海野は憂いているようだ。一方、対するザックは冷静だった。 「翔太がオレの対戦相手、挑戦者になることについて、疑問を持っていた人もいると思うけれど、それは自分の中にはひとつもない。翔太のことは自分自身が新日本に入団した当時からずっと見ていて、たぶん、デビューした頃から同じリングに立っていた。ヤングライオンでも試合をした。『NEW JAPAN CUP』や『G1』の大切な一戦で翔太に分のある試合をされてしまったこともあった。海野翔太という名前は、新日本プロレスの未来だ。将来、チャンピオンとなり、新日本プロレスを率いていく新世代だということに疑いはない。でも、彼がチャンピオンになるのは、今度の東京ドームのリングではない。オレ自身の初めてのメインイベント、そしてここから新日本プロレスは、変化の時を迎える。今はザック・セイバーJr.がチャンピオンでいるべきだからだ」
「ナメられてますけど、全部ひっくり返してやるよって」
なおもザックは雄弁に言葉を紡いだ。 「様々な変化があった1年だった。新日本プロレスから離れた人たちもたくさんいる。その代わり、若手のスキルあるレスラーが増えたのも確かです。これまでにないほど、若手のオプションがあると思う。翔太のことはもちろん倒すけれども、ここから引き上げるのも自分の役割。翔太は必ず将来チャンピオンになる選手だ。そのチャンピオンになるための手ほどきを、リングの上でしたいと思っている」 余裕と自信に満ちたザックの発言に、海野はこう返した。 「東京ドームのメインイベントは、年間通して一番大切な試合。そこに立つ、選ばれたっていうのは、しっかり自信を持つと同時に、プレッシャーや責任もしっかり持って挑みたいという気持ちは持っています。ただ、もう次を見据えたかのように『手ほどきする』とかナメられてますけど、全部ひっくり返してやるよって。ザックにわからせてやるよって。今までやってきたことは間違ってなかったっていうのをすべてぶつけて、自分が1.4の東京ドームのメインイベントの後に、ベルトを掲げて立ってやります」 果たして新王者は誕生するのだろうか? そして、海野へのブーイングが歓声に変わる瞬間は訪れるのだろうか?
(「プロレス写真記者の眼」原悦生 = 文)
【関連記事】
- 【写真】「なんか受け入れられへん」ブーイングを浴びながら…ファンと触れ合う海野翔太27歳「バッキバキの肉体美」を写真で見る(全34枚)
- 【あわせて読みたい】棚橋弘至“引退宣言の日”に…「帰れ!」“新日本プロレスの未来”海野翔太27歳はなぜ大ブーイングを浴びたのか? ファンが拒絶反応を示した理由
- 【新世代の葛藤】「令和闘魂三銃士」も清宮海斗も…“プロレス界の未来”がG1で全滅した現実をどう見るか? 海野翔太は嘆き節「ただの噛ませ犬だな、この野郎」
- 【人気】「なにをコラァ、お前っ」前田日明ブチギレ“伝説の控え室ボコボコ事件”…29年前のあの日、何が起きたのか? 坂田亘の対戦相手が証言する真相
- 【物議】「下着をハサミで切って、真っ裸にさせられ…」女子レスラー初の“オールヌード写真集”も、井上貴子のプロ意識「私にとっては“作品”です」