500kmも余裕!? ボルボのEX-30はホントにちょうどいいのか!?
■コンパクトなボディサイズとストレスフリーなワインディングドライブを実感
「日本の道でも乗りやすそう」そのイメージは正しかった。出発の朝、京都から東京へ戻るのに、そのまま真っ直ぐ戻っても趣がないと思ったので、少し京都の街中をドライブ。 高台寺を目指したが、狭い京都の道のすれ違いや小さな交差点でもストレスを感じることは無かった。大きすぎないボディサイズと良好な視界、そして見切りの良いスクエア基調のボディデザインがあるからこそだろう。 そのまま「京都の街並みを一望してから京都を出発しようか」と思い、東山の方へ。 途中ワインディングもあったが、SUVとしては低い全高とBEV特有の低重心が良い影響を与えているのか、ワインディングでロール感が大きくストレスを感じることは無かった。 回生ブレーキの強弱をセレクトできるパドルシフトがあったら最高であったが、ワインディングをEX-30は軽やかにクリアしてくれた印象だ。
■ロングランでは意外と心理的余裕が生まれた?
東山から京都の街中を一望したあとは、いよいよロングランのスタートだ。目指すは東京にあるVolvo Studio Tokyoで、マップによると448先にある。 この時のバッテリー残量は90%で、航続距離は377となっていた。少なくとも1回の充電が必要だ。Googleを搭載したEX-30のナビに目的地をセットすると、途中の充電スタンドもいくつか候補に挙げてくれた。今回は新東名の静岡SAをチョイスしていざスタート。 あまり消費電力を意識せず、基本的にACC任せで高速道路は走行した。ACCはドライブセレクターを下に引くだけで起動するので、便利だ。 ここで気が付いたのは充電スタンド到着時の予想バッテリー残量がドンドン伸びていることだ。その前に東山のワインディングを走行したのもあるが、長距離移動時にこの変化は精神的な余裕も生んでくれる。 高速移動も外部から入ってくる音も含めて静寂性が高く、直進安定性も良くて快適。疲労度は少なくあっという間に静岡SAに到着。この時のバッテリー残量は28%であった。ここから30分充電、丁度昼食時であったので昼食を取ることにした。 静岡SAの急速充電器は90と高出力となっている。もちろん、これは事前にチェックしており、だから静岡SAを昼食休憩&充電スポットとして選んだ。 BEVでの長距離移動ではこういった下調べが必要で、ICEやHEVのようにフレキシブルにいかないのは事実だ。ただ、300を超える長距離移動を頻に行う人は世間的に見たらそんなにいないだろう。 高い静粛性やガソリンに比べて移動コストが安いことと引き換えに、年に数回ある長距離移動時にBEVを使うならばこういった計画性が必要になるということだ。