オリジナルから揚げに醸造ビール、ハマスタ買収で実現したDeNAの本気グルメ
今年1月に横浜スタジアムの運営会社を子会社化したDeNA。球団と球場の一体経営による飲食改革を掲げ、次々と気合の入った新メニューを発表している。 球団オリジナルホットドック「BAYSTARS DOG(ベイスターズドッグ)」、若手選手寮「青星寮」で代々親しまれてきた「青星寮カレー」に続いて4月26日から販売するフード第三弾は、ミシュランガイドで8年連続星を獲得し続けている西麻布の創作日本料理店「La BOMBANCE(ラ・ボンバンス)」料理長の岡元信氏が監修を手がけたオリジナルから揚げ「ベイカラ」。二度上げ製法で外側はカリッと、内側はジューシーなから揚げに仕上げ、パルミジャーノチーズを目の前で絡めるパルミジャーノチーズ味と季節限定の梅味を提供する。
岡元シェフがその場で揚げたベイカラを試食した今永昇太投手は「観戦しながら高級料亭と同じ味が楽しめるなんてうらやましい」、石田健大投手は背番号の14にちなんで「とってもジューシーでした」とコメント。3ゲート横の「ベイカラ」ショップで550円で販売される。 同じく3ゲート横の売店ほか内野4カ所、外野2カ所と売り子約25人が販売するのが球団初のオリジナル醸造ビール「BAYSTARS ALE(ベイスターズ・エール)」。球団関係者が来店したことがきっかけで地元・関内のクラフトビールメーカー「横浜ベイブルーイング」とタッグを組み、選手やコーチへの細かいアンケートから最適な味わいを追求した。
大手ビールメーカーの縛りが多い球場内の販売は、道具を決めるにも一苦労だったといい、ビールサーバーも一から開発した。明るいゴールドカラー、アルコール度数4.5パーセントのすっきりした味わい、草原のようなさわやかさに柑橘系をプラスした香り、麦の甘味を生かした苦味の少ない味わいが特徴で、昨年9月には、日本最古のビール審査会「インターナショナル・ビアカップ 2015」でアメリカンスタイル・ウィートビール部門銀賞を受賞している。 「魅力的なボールパークにはその場所でしか食べられないおいしい名物飲食が不可欠」と、前例を破ってきたDeNA。次はどんな名物が飛び出すか楽しみだ。 (齊藤真菜)