上位に食らい付くか? 中位に飲み込まれるか? 国立で横浜FMとC大阪が激突!!
16年ぶりに国立競技場で行われるホームゲームである。ホームで迎える横浜F・マリノスにとっても、国立に乗り込むセレッソ大阪にとっても、『明治安田生命J1リーグ』第28節は譲れない。6位横浜FMは11勝5分11敗の勝点38、7位C大阪は9勝11分7敗の勝点38。5位ヴィッセル神戸とは勝点8差である。後ろを見れば、14位名古屋グランパスとはわずか勝点4差だ。このままずるずる中位争いに飲み込まれるわけにはいかない。残り11試合、上位進出を睨む両軍にとって、とにかく勝点を積み重ねていくのみである。 【PHOTO】レオ・セアラ(セレッソ大阪) 横浜FMは8月17日の前節・神奈川ダービーの勢いを得て、白星先行と行きたいところ。それにしても、川崎フロンターレ戦は試合終盤まで守備陣がよく無失点で耐え抜いた。開始早々、一本のパスにCF山田新に抜け出し、ゴールネットを揺らされるもオフサイドでヒヤリ。その後も左WGマルシーニョのカウンターや右WG家長昭博の決定機など、前半だけで11本ものシュートを浴びながら、スタメンに戻ったGKポープ・ウィリアムを中心に何とか失点を阻止した。 後半山田のヘッドからこぼれ球に反応したファンウェルメスケルケン際に頭で押し込まれたが、これもポープが好セーブ。この守備陣の奮闘にアタッカー陣が応えた。55分、トップ下の西村拓真がボックス内でファウルを得ると、CFアンデルソン・ロペスが相手GKにコースを読まれながらもPKを成功。先制点から5分後には西村が復帰後初ゴールとなる強烈なミドルシュートをズバリ。横浜FMが主導権を握ると、79分には西村と交代で入った天野純のクロスから3か月半ぶりに戦線復帰したCB畠中槙之助がヘディング弾を決めて勝負あり。終盤に1点返されたが、横浜FMが3-1で再び五分の星に戻した。 8月21日、スタメン10人を入れ替えた横浜FMは『天皇杯 JFA 第104回全日本サッカー選手権大会』ラウンド16でV・ファーレン長崎と熱戦を繰り広げた。後半アディショナルタイムに失点し、1-2という絶体絶命の状況に追い詰められるも、途中出場の西村が90+8分に同点弾を決めると、90+10分には植中朝日が劇的決勝弾をマーク。敵地・長崎で8強入りを手繰り寄せたのだった。 一方、C大阪は7月以降6試合勝利なしと失速気味。サマーブレイク後の『明治安田J1』第25節ではFC町田ゼルビアとスコアレスドロー、第26節はサンフレッチェ広島に0-2と、上位との差を詰めようとしたが、逆に勝点差を広げられた。前節は降格圏脱出に向けてテンションの高い京都サンガF.C.と対峙。79分に途中出場の北野颯太の得点、試合終了間際のレオ・セアラのPKで最終的なスコアは3-5としたが、その前まではラファエル・エリアスにハットトリックを許すなど1-5。両チーム合計35本ものシュートが乱れ飛んだ関西ダービーは、京都にさらなる勢いを与え、C大阪にさらなるダメージが蓄積される結果に終わった。 リーグ戦の通算対戦成績ではC大阪の19勝12分18敗とほぼ互角な状況。直近7試合の結果も2勝3分2敗の五分だが、2012年から2020年にかけて、C大阪は負けなし。9勝5分と横浜FMを圧倒していた。 果たして、横浜FMが強行軍を跳ね除けて連勝を飾るのか、日程の利を生かしてC大阪が6戦勝ちなしのトンネルから抜け出すのか。『明治安田J1』第28節・横浜FM×C大阪は8月24日(土)・国立競技場にてキックオフ。この日のホームエリアのチケットにはアタッキングフットボールユニが付いてくる。選手入場時には光、音、そして約1000発の花火を連動させた特別演出『SHOW THE TRICOLORE presented by 日清オイリオ』を実施。「ちいかわ×Jリーグ」のコラボレーションを記念して、ちいかわ、ハチワレ、うさぎが来場。さらに、ちいかわ×Jリーグコラボフォトパネルをスタジアム2か所に設置。また、本試合限定のオリジナルの景品がセットになった「ちいかわ×Jリーグ応援シート」を販売し、高校生、大学生、専門学生は学割料金となるミックスパノラマシートもご用意。チケットはチケットF・マリノス(Jリーグチケット)にて発売中。試合の模様はDAZNにて生中継。