【阪神大賞典】5歳ワープスピード充実の春 重賞初制覇へスタミナ特化
「阪神大賞典・G2」(17日、阪神) 昨年のステイヤーズSで4着に粘走したワープスピードが、今季初戦のダイヤモンドSでも3着に善戦。充実一途の5歳馬が3度目の重賞挑戦で初タイトル奪取を狙う。 前走のダイヤモンドSは悔しい結果に。「スタート後に挟まれて下がってしまった。スッと挽回できる器用さがないからね」と高木師は唇をかむ。それでも諦めずに走り切って、勝ち馬に0秒2差まで肉薄した。馬名には“父からスピードを受け継いでほしい”との願いが込められたが、経験を重ねつつスタミナが特化。「ヨーイドンでは分が悪いけど、上がりの勝負でよく頑張った」と、その健闘をたたえた。 中3週のローテでも順調そのもの。指揮官は「在厩でしっかりと調整してきました。変わりなく来ています」と不安なしを強調する。発馬を五分に決めて、スムーズな競馬ができれば重賞初Vも夢ではない。「輸送は大丈夫。雨は良くないけど、週末まで天気予報はずっといいからね。今度は川田君に依頼しました。打倒・菅原明?もちろん、そうですね(笑)」。最大のライバルは、近2走で後じんを拝したテーオーロイヤル、そして弟子が騎乗するブローザホーン。その牙城を崩すべく、名手の手腕に託す。