[ソリオ]再びの窮地!? [新型ルーミー]待望のハイブリッドに!! ダイハツの本気度がスゴい
■eスマートハイブリッドの1Lエンジン版が用意されると予想!!
しかしながら、トヨタの介入によって、パワートレインに関しては、より環境対応を考慮したものが投入されることになると考えられる。現行モデルのパワートレインは、ダイハツ製の排気量1.0L直列3気筒エンジンで、WLTCモード燃費はターボ版が16.8km/L、自然吸気版が18.4km/Lで、実燃費は11~13km/L程度。 同じくコンパクトカーであるヤリスが1.5L直3自然吸気エンジンで21.3km/L、ロッキー/ライズが1.2L直3自然吸気エンジンで20.7km/Lであることを考えると、競争力は乏しく、トヨタがこれで「OK」とするとは考えにくい。 順当に考えれば、次期トール/ルーミー/ジャスティには、ロッキー/ライズのパワートレインが搭載されることになるだろうが、そうなると排気量が1.0超~1.5L以下の枠となり、自動車税額は25,000円から30,500円へと、4,500円ほど上がることになり、燃費競争力の面でも、この先7~8年はつくり続ける次期型車としては、新しいユニットが欲しいところだ。 そこで筆者は、次期トール/ルーミー/ジャスティには、現行ロッキー/ライズに搭載されている1.2Lエンジン発電の「e-SMARTハイブリッド」の1.0Lエンジン版が用意されるのではないかと考えている。トヨタ流のシリーズ・パラレル式ハイブリッド(THS)では、ガソリン車よりも40万円ほど価格が高くなってしまうが、ダイハツのシリーズ式ハイブリッドであれば、価格アップは30万円程度で「まだまし」だ。
■バッテリーEVも大いにあり得る!!
また、バッテリーEVが用意される可能性もあると思う。日産「サクラ」の大ヒットは、割り切った航続距離と絶妙な価格設定(補助金込みで200万円以下)がキモだった。この状況をトヨタ/ダイハツが指をくわえて見ているだけとは考えにくい。 サクラ同様に、補助金込みで200万円以下(航続距離にもよるが最大55~85万円が期待できる)にすることができれば、サクラの株を一気に奪いとることができると考え、それを人気モデルであるトール/ルーミー/ジャスティでやってくることは、トヨタならば大いに考えられることだ。 トール/ルーミー/ジャスティが電動化されることは、最大の魅力である「低価格」を大きくスポイルしてしまうことだが、もはやどのクルマであっても何らかの電動化は避けては通れない。はたして次期トール/ルーミー/ジャスティはいつどのような姿で登場するのか、今後が非常に楽しみだ。