「持ち逃げした金取り戻す仕事」説明受け事件関与 千葉の住居侵入
千葉県鎌ケ谷市の住宅に不法に侵入したとして、男2人が逮捕された事件で、住居侵入容疑で逮捕された保育士の前田祐一郎容疑者(25)=東京都新宿区北新宿3丁目=が「(指示役から)会社の金を持ち逃げした人物から取り立てをする仕事」などと説明されていたことが31日、県警への取材で分かった。捜査1課は、逮捕した2容疑者のほかに指示役がいたとみて、詳しく調べている。 県警によると、前田容疑者は、ともに逮捕された会社員の河合優介容疑者(31)=葛飾区西水元2丁目=と共謀し、10月14日午前2時10分ごろ、鎌ケ谷市の無職女性(86)宅に侵入した疑いがある。家族が侵入に気づいて声を上げると、容疑者らは逃亡し、前田容疑者はその後に自首した。 県警によると、前田容疑者は事件に関わったきっかけについて、「X(旧ツイッター)で『バイト、案件』と検索したところ、『報酬35万円』という投稿があり、相手にダイレクトメッセージを送った」と説明。身分証を自分の顔の横に提示して撮影した写真や家族の情報を相手に送ったなどとも話しているという。 8月以降、首都圏では「闇バイト」に応募するなどした男らによる強盗事件が相次いでおり、県警は関連を調べる。 警視庁と神奈川、千葉、埼玉各県警の合同捜査本部は、首都圏で連続する強盗のうち14事件を対象に捜査をしているが、今回の事件は含まれていなかった。(鈴木逸弘)
朝日新聞社