イエメンの武装組織フーシ派が中東の紅海を航行する船舶への攻撃を繰り返していることを受け、イギリスの大手石油会社「BP」は18日、「紅海を経由する全ての海上輸送を一時的に停止する」と発表しました。 紅海では、フーシ派が航行する船舶への攻撃を続けていて、先月には日本郵船が運航する貨物船がフーシ派に拿捕（だほ）されています。 ロイター通信は18日、紅海でノルウェーの会社の船舶が攻撃を受けたと報じました。フーシ派が無人機で攻撃したと犯行声明を出しています。 フーシ派は、イスラエルと軍事衝突を続けるイスラム組織ハマスへの連帯を示し、「イスラエルの港に向かう全ての船舶の阻止を続ける」としています。 紅海を通過するルートの危険が増す中、ロイター通信によりますと、ドイツや台湾の海運会社は18日、貨物船の運航ルートについて、紅海を避け、南アフリカの喜望峰へ迂回（うかい）させることなどを相次ぎ発表しました。 また、イギリスの大手石油会社「BP」は18日、紅海を経由する全ての海上輸送を一時的に停止することを発表しました。 他の大手石油会社らが追随した場合、原油価格への影響が出ることが懸念されます。