【宝塚記念 展望】ドウデュース、グランプリ連覇へ状態MAX! 最強証明してフランスへ
上半期を締めくくるサマーグランプリ「第65回宝塚記念」(23日)は、阪神競馬場が改修工事中のため、06年(ディープインパクトがV)以来18年ぶりに京都競馬場で行われる。主役は史上最多となる23万8367票を集めてファン投票1位に輝いたドウデュースだ。昨年暮れの有馬記念に続く、〝グランプリ連覇〟を果たしたい。 ファンの熱い思いを受けて、ドウデュースが夏の淀に出陣する。 昨年の有馬記念を制して21年朝日杯FS、22年日本ダービーに次ぐGI3勝目をマークした。新たなタイトルを狙って海を渡ったが、ドバイターフは5着。直線で前が壁になって力を出し切れず、不完全燃焼のレースで参考外といっていい。 帰国後の調整は順調そのもの。1週前追い切りは栗東CWコースで武豊騎手を背に、〝超抜〟の反応を見せた。3頭併せの最後方を進み、直線は最内へ。ラスト1ハロンから仕掛けられると、矢のように伸びて僚馬2頭を置き去りにした。10秒8の上々フィニッシュだ。 「言うことなし。相変わらず直線の反応がいいし、落ち着きがある。折り合い面に気になるところはまったくないし、気分良く走っていた」と、ユタカは好感触に満面の笑顔。状態面には非の打ちどころがない。 サマーグランプリでは、大阪杯でGI初制覇を飾ったベラジオオペラをはじめ、ローシャムパーク、シュトルーヴェといった新顔と対戦。また、京都には初めて出走する。 「京都は初めてなので3角の坂の下りがポイントになるだろうが、どういう条件でも走ってくれているので、心配しても仕方ない。少々の雨も大丈夫だしね」と、友道調教師は愛馬を信頼する。 今年も仏GI凱旋門賞(10月6日、パリロンシャン、芝2400メートル)に登録を行っている。グランプリ連覇&4度目のGI制覇を飾り、最強を証明してフランスへ夢をはせたい。(夕刊フジ)