路線廃止を補完…10月1日から市民バス運行開始 利便性向上へ乗客ニーズ踏まえ停留所新設など対応
山陰中央テレビ
10月に入り身近な暮らしの中でもいくつか変わったことがあります。そのひとつが、路線バスです。松江市中心部と雲南市などを結ぶ3つのバス路線が廃止されたのに伴って、新たに設けられたコミュニティバスの運行が1日から始まりました。 このうち雲南市では、雲南市のJR出雲大東駅と松江市のJR乃木駅を結ぶコミュニティバス「雲南市民バス」の新路線が運行を開始、1日早朝に雲南市の石飛市長や市の職員などが第1便の出発を見送りました。 雲南市と松江市の間では、これまで一畑バスが平日には1日7往復運行していましたが、運転手不足を理由に9月30日で路線を廃止、かわりに10月1日から雲南市のコミュニティバス「雲南市民バス」が新たに運行を始めました。 利用者: 乗り換えになるので多少不便ですけど、経済合理性からして仕方ないですよね。 ただ、本数は同じですが、市民バスに引き継がれたのは、出雲大東駅と乃木駅の間だけで、松江市中心部に向かうにはバスやJRへの乗り換えが必要になりました。その一方で…。 岡本楓賀アナウンサー: 利用者のニーズに応え、松江市立病院を新たな停留所として設けています。 一畑バスの廃止方針を受けて雲南市は、路線バスの利用動向を調査。利用者のニーズを踏まえて新たな停留所を設けるなど、使いやすいバスへ利便性の確保を目指しました。 雲南市交通政策室・加藤健一室長: 通学で使われる学生さんや、生活路線ですので、病院にお見舞いに行かれる方など、通勤も含めて引き続きご利用いただきたいと思います。 松江地区では、このほか一畑バスの松江市中心部と鹿島町を結ぶ「御津線」と安来市を結ぶ「荒島線」の2路線が廃止され、松江市などが、コミュニティバスの新設や既存の路線バスのダイヤを改正するなど対応しています。
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