【地震保険、入っていますか?】地震保険の付帯率が「20年連続で増加中」!保険料などのポイントを解説
2024年においても、日本中で震度5以上の大規模な地震が頻発しています。また、8月には気象庁から「南海トラフ地震臨時情報」が初めて発令され、巨大地震情報に対する注意喚起がなされています。 この記事では、大規模地震発生時の住宅等の損害に備える「地震保険」について、保険料などの数値に関する情報を中心に考えていきます。
保険料がお得になる長期契約
地震保険は、単独で契約することができないため、「火災保険」とともに契約することとなっています。 地震保険の保険料は、同一条件(同一の「建物の構造」「建物の所在地」「建物の耐震性能」「保険期間」)の場合、どの保険会社で契約したとしても同じ保険料額となります。ただし、火災保険とセットで契約する必要があるため、それぞれ別々の保険会社で契約することはできません。 また、地震保険の保険期間は、最長で5年となっています。ただし、主契約となる火災保険の保険期間の末日までが最長の保険期間となります(火災保険の保険期間も最長5年)。 すでに火災保険を契約している場合、火災保険の保険期間中に地震保険を中途契約することは可能です。この場合でも地震保険の保険期間は、火災保険の残存保険期間の末日までとなります。 なお、地震保険の保険料は、2年以上の長期契約で一括払いすることで、1年契約(年払い)するよりお得になります。図表1の保険期間ごとの係数を、1年契約の保険料に掛けた金額が、割引後の保険料となります。
<図表1> 一般社団法人日本損害保険協会 損害保険Q&A 「問66 地震保険の保険期間を1年以上で契約することはできますか。」より筆者作成 つまり、保険期間1年の保険料が100万円であった場合、1年契約を繰り返す場合は5年間の保険料が500万円となりますが、5年契約で一括払いした場合には465万円となります。ちなみに、その際の1年当たりの保険料は93万円で、7%割引となっています。