【このブラックシリーズなんぼ?】価格上昇の一途 走行距離362kmメルセデスSLS AMGブラックシリーズの超希少な1台の価格は?
631馬力のV8自然吸気エンジン
しかし、それは始まりに過ぎなかった。エンジンも改良された。伝説の6.2リッターV8自然吸気エンジンは、すでに大幅に最適化され、通常の「SLS」用にドライサンプ潤滑方式が装備されていた。これが、独自のエンジンコード(M159)が与えられた理由でもある。 しかし、「ブラックシリーズ」では、エンジニアたちはさらに極限までチューニングを施した。カムシャフトの変更、カム形状の適合、特殊コーティングを施したタペット、高回転型バルブトレイン、高速走行に耐えるベルトドライブ、そして最大回転数8000rpmと、さらにエモーショナルなサウンドを実現するだけでなく、パワーも向上した。 標準モデルの571馬力(SLS AMG GTは591馬力)ではなく、さらに改良された最上級モデルの7速デュアルクラッチトランスミッションは、631馬力を後輪に伝える。最高速度は315km/hと、「SLS AMG(317km/h)」より若干劣るものの、「SLS AMGブラックシリーズ」は0から100km/hまで3.6秒で加速する(SLS AMGは3.8秒)。
わずか350台が製造され、すべて即座に完売した「SLS AMGブラックシリーズ」は、当初からコレクターズアイテムだった。この事実が価格にも反映されており、ドイツでは60万ユーロ(約1億円)以下で販売されている「SLS AMGブラックシリーズ」は存在せず、走行距離が特に少ないモデルでは7桁(1億6,800万円以上)の価格が付けられている。
ユニークな仕様
「SLS AMG」のなかでも「ブルーモーリシャス」を探している人は、ここに紹介する車両を確保すべきだ。2024年12月初旬、オークションハウス、「RMサザビーズ」は、「ドバイオークション」の一環として、「メルセデスSLS AMGブラックシリーズ」を競売にかける。これは世界に1台しかない車両だ。その理由は、エクステリアカラーの「デジーノミスティックブルー(Designo Mystic Blue)」にある。オークションの説明によると、この「SLS AMGブラックシリーズ」は、この色で工場出荷された唯一の車両であるとのことだ。しかし、この車は他のSLSオーナーのインスピレーションの源となったようで、現在、複数の「SLS AMGブラックシリーズ」がこの色に再塗装されている。
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