ロシアの裁判所、グーグルに「3澗円」支払い命令…IMF推定の世界のGDP総額上回る
ロシアの有力紙RBCによると、ロシアの裁判所は10月下旬、動画投稿サイト「ユーチューブ」上で露国営テレビなどのチャンネル停止が続いているとして、運営会社の米IT大手グーグルに巨額の罰金支払いを命じた。罰金は2澗(かん)ルーブル(約3澗円)で、2の後にゼロが36個続く。国際通貨基金(IMF)が推定する全世界の国内総生産(GDP)総額110兆ドルを上回っている。
露国営「ロシア1」を含むテレビ局17社がユーチューブのチャンネルを停止されたとしてグーグルを訴えていた。罰金額は停止の解除まで増える仕組みという。
グーグルは2022年2月のロシアによるウクライナ侵略開始後、露メディアへの制限を強化した。グーグルのロシア法人は侵略後に破産申請しており、罰金を支払う可能性は極めて低いと指摘されている。
プーチン政権はユーチューブがロシアの反政権派の規制には及び腰だと反発している。露当局は通信速度を低下させ、ユーチューブの視聴を妨害しているとみられている。