600W級電動キックボード「EVEREST XING EX15 Pro」が性能等確認制度に合格。登坂能力47%を誇るハイスペックモデル
特定小型原付 ≒ 自転車とほぼ同じ交通ルールの電動モビリティ
Acalieが販売する特定小型原付区分の電動キックボード「EVEREST XING EX15 Pro」が性能等確認の適合認定を取得した。同社によると、定格出力600WモーターやIOTを搭載した特定小型原付としての適合認定は日本初だという。 【写真】ハイスペックモデル「EVEREST XING EX15 Pro」 特定小型原付は、正式名称「特定小型原動機付自転車」で、16歳以上を対象に免許不要で走行可能な「①普通自転車サイズ、②最高速度20km/h以下、③電動モビリティ」だ。もっとシンプルにいうと、原付一種(エンジン車:50cc/EV:定格出力600W)の下位に新設された、“自転車とほぼ同じ交通ルールで走行可能な電動車両”ということである。 ただし、走行可能な区域は車道に限定されている。歩道走行モードを搭載した一部のモデル「特例特定小型原動機付自転車」については、歩道走行モードに切り替えた上で、例外的に普通自転車が通行可能な歩道を、最高速度6km/hで走行することが認められる。 また「性能等確認制度」は、国土交通省認定機関が保安基準に適合しているか公的に検証する制度で、これに合格したモデルは、メーカー・確認機関の名称などが入った特別なステッカーが車体に貼られ、市場に溢れる「保安基準を満たしていないモデル」と区別できる仕組みになっている。 ざっくりといえば、「国土交通省から、きちんと特定小型原付の基準を満たしたというお墨付きをもらっているモデル」ということだ。性能等確認済みの製品は、国土交通省の公式サイトにて一覧が公表されているので、購入を検討する際にはぜひ参考にしていただきたい。
上限ぴったりの600Wモーターで最強の登坂力を実現
今回取り上げる「EVEREST EXING EX15 Pro」を発売するAcalie(アカリエ)社は、アメリカンルックな「COSWHEEL」ブランドや、エントリー向けの「RICHBIT」ブランドなど、豊富な電動モビリティラインナップを誇り、「RICHBIT」ブランドだけでも累計1万台以上販売している特定小型原付業界の主要メーカーともいえる存在だ。 「EVEREST EXING EX15 Pro」は、同社の製品ラインナップでもハイエンドなブランド「EVEREST XING(エベレストエクシング)」からリリースされ、特定小型原付の出力上限ぴったりの定格600Wモーターを搭載している。 Acalie社によると、性能等確認に合格した600Wモーター搭載モデルは日本初。ハイパワーモーターを活かした最大登坂能力47%(理論値)を誇り、少なくとも負荷58kgで38%の登坂まで実測したのだという。 ちなみに日本一の激坂「暗峠」の最大斜度が37%なので、体重や速度などの条件によっては日本国内で登れない坂はない、といえるかもしれない。