アカデミー賞の国際長編映画賞、日本代表は黒沢清×菅田将暉「Cloud クラウド」
第97回アカデミー賞の国際長編映画賞の日本代表作品が「Cloud クラウド」に決定。本日8月30日、日本映画製作者連盟が発表した。 【動画】映画「Cloud クラウド」予告編(他30件) 米国の映画芸術科学アカデミーから国際長編映画賞の候補となる日本映画の選出を依頼されている映連。今年は申請13作品から、映画人による選考会を経て、菅田将暉が主演、黒沢清が監督を務める「Cloud クラウド」に決まった。出品会社は東京テアトルと共同で製作幹事・配給を担う日活。選考会では委員長を映画プロデューサーの富山省吾が務め、委員には映画監督の平山秀幸、脚本家の田中幸子、撮影監督の柳島克己、ジャーナリストの勝田友巳が名を連ねた。 国際長編映画賞は今後、世界中から集まった作品から最終候補となるノミネート作が決まる。第97回アカデミー賞の授賞式はアメリカ現地時間3月2日に開催される。 今回の決定を受け、黒沢は「純粋な娯楽映画として作った作品にこのようなチャンスが与えられ、大変な驚きです。ひょっとして菅田将暉の存在が来年、全米に知れ渡るかもしれないと想像すると、これほど痛快なことはありません」とコメント。菅田も「ありがとうございます。おめでとうございます。映画の中とは真逆で、嬉しいニュースだらけの映画『Cloud』。作品がどんどん広がっていくこと、嬉しく思います」と語っている。 9月27日に公開を控える「Cloud クラウド」は、黒沢が転売を題材に執筆したオリジナル脚本の作品。転売で日銭を稼ぐ平凡な男を主人公に、現代社会に潜む憎悪の連鎖が“集団狂気”へとエスカレートしていくさまがつづられる。菅田のほか、古川琴音、奥平大兼、岡山天音、荒川良々、窪田正孝らが出演。イタリアで開催中の第81回ヴェネツィア国際映画祭ではアウト・オブ・コンペティション部門に正式出品され、現地時間8月30日にワールドプレミアが行われる。 ※記事初出時よりコメントを追記しました。 (c)2024 「Cloud」 製作委員会