＜ソ・ロ＞先発した大津（撮影・成瀬　徹）　

　◇パ・リーグ　ソフトバンク1―0ロッテ（2024年10月4日　みずほペイペイ） 　CSの先発枠を争っているソフトバンク・大津が最終テストで猛アピールに成功した。6回1安打無失点の快投に「何とかいい形で締めくくれるようにと思って投げました。良い投球ができて本当にうれしい」と晴れやかな表情を浮かべた。 【写真あり】えっ？「プロ野球チップス」カード　超人気選手のプロフィルに誤表記が 　序盤から小気味のいいピッチングで凡打の山を築いていった。力強い直球とチェンジアップが効いた。4回に初安打を浴びるなど1死一、二塁のピンチを背負ったが、ソト、藤原を抑えた。それ以外の回はパーフェクトと危なげなかった。6回を70球にまとめ「ベストに近いぐらいの感覚で投げられた。ストレートも変化球も良かった」と胸を張った。 　先発転向1年目のシーズン。6月29日の日本ハム戦を最後に白星から遠ざかり、以降8試合に先発しながら4連敗中と苦しんだ。ようやく7勝目を手にした右腕は「夏場からそのまま落ちていくのが嫌だった」と勝利の味をかみしめた。 　CSの先発残り1枠は大津、現在はリハビリ組の松本晴、9月29日の日本ハム戦で初勝利を挙げた前田純の3人で争っている。小久保監督は「決まってないのでこれからしばらく考えますね」と話したが、大津は「CSで何としても投げたい」と威勢が良かった。　（杉浦　友樹）