イスラエル軍、ガザ北部で軍事作戦強化 避難所空爆で10人死亡
Nidal al-Mughrabi [カイロ 7日 ロイター] - イスラエル軍は7日、パレスチナ自治区ガザ全域で砲撃を強化し、さらなる住民に退避を勧告した。パレスチナ保健当局によると、ガザ北部ガザ市で避難所として使われている学校が空爆され、少なくとも10人が死亡し、数人が負傷した。 イスラエル軍はこの空爆について、学校の敷地内にあるイスラム組織ハマスの司令部を狙ったと説明。 ガザ北部ベイトラヒヤではイスラエル軍戦車が進駐したことを受けて数十世帯がガザ市に避難した。イスラエル軍は1カ月前にガザ北部でハマス掃討作戦を強化した。 退避勧告はドローン放送やソーシャルメディアを使って出されたほか、住民の携帯電話にメッセージも送られたと、ある避難民は話した。 住民によると、作戦が強化されて以来、ガザ北部のジャバリヤ、ベイトラヒヤ、ベイトハヌーンには支援物資が届いていない。 イスラエル軍は、ジャバリヤとベイトラヒヤで再集結しているハマス戦闘員に対抗する作戦を6日に開始したと説明。 パレスチナの医療関係者によると、イスラエル軍の砲撃でジャバリヤで6人、ベイトラヒヤで4人、ガザ南部ラファで7人が死亡した。 イスラエル軍はジャバリヤで過去24時間に戦闘員約50人を殺害したと発表。事前に用意した経路でパレスチナ人を作戦地帯から退避させたとも述べた。