「当方ブスぞろい」。都島のスナック「ブスの店」に店名変更し評判/大阪
一時期太って、ブスの店がブタの店になりかけた?
若いサラリーマンが2人で来ていたので、話を聞いてみた。「僕ら、この近所です。前から気になってたんやけど、今日初めて来たんです。看板がおもろいし、どんなブスがおんねんって。入ってみたらママも気さくで楽しいです。それと、料理がおいしいんですわ」。確かに料理は凝っていて、「居酒屋で食べてくる人が多いので、料理は工夫してますよ」と杏子ママも自信あり気に話す。 彼女は2人の子どもを育てながら、店を切り盛りしてきた。多い時は店に5人の女の子がいたという。 「その頃、体重が一時期80キロを超え、ブスの店やのうて、ブタの店になりかけたんです。でも、今は40キロ台をキープしてます(笑い)」と、大阪のお母ちゃんらしいノリで、会話を盛り上げる。
ママ「上岡龍太郎さん、たかじんさんも来てくれてはったわ」
最後にスナックの魅力を聞くと、「スナックに来るお客さんというのは、特に男性客は何かを抱えてますね。何かというのは人それぞれやけど。職場でのストレスとか、家庭内の不和というかトラブルとか、寂しさとか。それを受け止めてあげるんがママとしての役目やと思うてます」そんな様々な何かを抱え込み、酒を飲んで談笑することで和らげ、あるいは、カラオケを歌って発散させたりもする。ここにはそんな温かみがあり、しっかりママが包んでくれているようだ。 「(探偵!ナイトスクープの初代局長だった)上岡龍太郎さん、やしきたかじんさんも、来てくれてはったわ」とか。 すべては異色のネーミングをつけたママの人柄の良さだろうか。地下鉄谷町線都島駅から徒歩1分という立地で、セット料金は3000円と良心的で年中無休。問い合わせは、ブスの店「スナック杏」(06・6921・7351)まで。 (文責・フリーライター 北代靖典)