【ワールドシリーズ戦力分析:走塁】抜群の盗塁成功率を誇るドジャース。ヤンキースがMLBワーストに沈む「新型指標」とは<SLUGGER>
いよいよ日本時間10月26日(現地27日)からドジャース対ヤンキースのワールドシリーズが始まる。果たして頂点に立つのはどちらのチームなのか。 【動画】MLBの歴史を塗り替えた大谷翔平の「50-50」、ドジャース公式が全プレーを1分47秒に凝縮! 大谷翔平、ムーキー・ベッツ、フレディ・フリーマンの“MV3”を擁するドジャースと、アーロン・ジャッジ、フアン・ソト、ジャンカルロ・スタントンという3人の大砲を揃えたヤンキース。打撃力はまさに甲乙つけがたい両チームだが、実は機動力では大きな差がある。 ▼盗塁 ドジャース 136(10位) ヤンキース 88(24位) ▼盗塁成功率 ドジャース 85.5%(1位) ヤンキース 77.2%(18位) ▼BsR ドジャース 10.7(4位) ヤンキース -16.9(30位) ドジャースは全盗塁の半分近くを大谷が稼ぎ出しているが、決して彼一人に頼りきっているわけではない。ベッツやトミー・エドマンも走塁貢献度の高さには定評があり、チーム全体の盗塁成功率85.5%はMLB全体でも堂々1位を誇る。 一方のヤンキースもアンソニー・ボルピー、ジャズ・チゾムJr.など一部に俊足選手がいるものの、全体としては盗塁数MLB24位、成功率18位とも平凡な水準にとどまった。 注目してほしいのは3つめに挙げたBsRという指標だ。BsRとは、盗塁だけでなくベースランニングや併殺阻止も含めて走塁全体でどれだけ得点増に貢献したかを示すもの。このBsRで、ドジャースがMLB4位、ヤンキースは30位と大きく差がついているのだ。つまり、ドジャースの機動力はMLBでも有数、逆にヤンキースは最底辺と言い換えることもできる。 確かに、ヤンキースはリーグ優勝決定シリーズでも牽制にひっかかったり、ベースランニングのミスで走者が憤死する場面が何度か見られた。おまけにドジャースの正捕手ウィル・スミスは今季リーグトップの盗塁阻止率(33.3%)を記録している。少なくとも走塁面に関しては、明らかにドジャースに軍配が上がるとみていいだろう。 構成●SLUGGER編集部
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