クロアチア、イラン、オマーンで日本を倒してきた中国率いる敵将が意気込み「日本については1998年から注目している」
5日のW杯アジア最終予選で日本代表と対戦する中国代表が4日、埼玉スタジアムで公式練習を行い、練習前にはブランコ・イバンコビッチ監督とFWウー・レイ(上海海港)が公式会見に出席した。 【写真】「スタイル抜群」「目のやり場に困る」“勝利の女神”のアウェー遠征に反響 今年2月のアジアカップまでオマーン代表を率いていたイバンコビッチ監督はその後、中国代表の監督に就任。前回カタールW杯のアジア最終予選ではオマーン代表監督として日本と対戦し、3年前の21年9月2日の初戦では今回と同じアウェーゲームながら日本を1-0で破っている。 最終予選は2大会連続で黒星スタートとなっている日本にとって“鬼門”となる初戦で再び立ちはだかる敵将は「日本は強い相手。しっかり準備しないといけない。私たちにとってはチャレンジだが、しっかりと戦っていきたい」と意気込んだ。 「日本代表については1998年から注目している。日本はアジアでトップのチームの一つというだけでなく、世界でもトップのチームの一つ。カタールW杯でも良い成績を残したし、多くの才能ある選手がバイエルン、モナコ、ブライトンでプレーしているのも知っている」 1998年のフランスW杯でクロアチア代表のアシスタントコーチを務め、グループリーグで日本を破ったほか、イラン代表監督としてもドイツW杯のアジア最終予選で日本と対戦し、テヘランでは勝利をおさめている。 日本を知り尽くすイバンコビッチ監督は「確かに私には日本代表との試合の経験が豊富にある。しかし、日本も1998年以降、大きく成長している。ジーコ監督の時代から多くの選手が伸びている」と指摘。「カワグチ、ナカタ、ナカヤマ、ナカムラ、エンドウ……」と多くの日本人選手の名前を挙げたうえで、「最も大事なのは選手がトレーニングで培った技術や理解したことを本番で実践すること。そして勇敢に戦うことも重要だと思う」と、自分たちのことにフォーカスし、過去と同じように日本撃破を果たすつもりだ。