JFK暗殺の機密文書一部公開へ 米国での新エンタメ作品誕生への期待度は?
次々起こる不幸は「ケネディ家の呪い」?
一方で、「最近ずっと忙しくてあまりニュースを見る機会がないんですが」と笑いつつも、ケネディや暗殺にまつわる話題に対する関心の高さを語ってくれたのは、首都ワシントンDCに在住で政府機関に勤務する40代米国人男性。 「私の周辺では、たとえ全面公開されたとしても、また謎や疑問が増えるだけで、本当に何が起こったのかは結局わからないままじゃないのか、という見方が支配的です。ケネディ家は、王室のない米国でロイヤルファミリーのように見られていますから、常にいろいろなスキャンダルがついて回ってきました。非常に影響力の大きい一家ですよ。ケネディ前大統領もその弟も暗殺されましたし、大統領の息子は若くして飛行機事故で奥さん、義姉と共に亡くなっていますしね」 ケネディ家に次々と起こるとされる不幸は、ケネディ家の呪いと呼ばれてきた。その最たるものが、ジョン・F・ケネディ大統領暗殺と、来日したこともある弟のロバートの暗殺だろう。 ロイヤルファミリー的な羨望を集めるとともに、そういったスキャンダラスな面がクローズアップされ、話題に事欠かないのだろう。 冒頭にあげたように、米国のショービジネスの世界で過去何度も作品化されていることが、この話題がいまだ多くの人の関心事であることを物語る一方、今回話を聞いた人の中には、ほとんど関心がないと証言する人もいたのがアメリカという国の広さを感じさせ、印象的だった。 ここへきてまた注目度の高まったケネディ暗殺事件、果たして次はどのような形で作品化されるだろうか。 (取材・文:志和浩司)