JFK暗殺の機密文書一部公開へ 米国での新エンタメ作品誕生への期待度は?
あまり関心がない人多数? 昔の大統領のことよりも、今の大統領がやはり気になる
ほかテレビ番組などを含めれば文字通り数え切れないほどの作品の題材として扱われ、大胆な仮説や陰謀論もキリがない歴史的事件なのだが、一方で、あまり関心がないという人々もいるようだ。 「都市部ではまた違うのかもしれませんが、少なくとも私の生活圏内ではケネディ暗殺事件そのものに関しては、すでに遠い昔のこととして人々の記憶にとどめられている程度。普段はもう人の関心を引くような感じではありません」と語るのは、アイダホ州在住の50代日本人主婦。米国人の夫と結婚して渡米、すでに30年以上になるが、周囲の友人知人の間でも、ケネディ暗殺事件それ自体について興味を持って話をする人は見たことがないという。 「真相についても、今まで幾度となくテレビ番組などで特集が組まれてきましたが、結局どれも推測の域どまりでしたから。今回も、暗殺の真相云々よりトランプ大統領が公開を許可したことの賛否に湧いている状態です。でも、国を二分しての大騒ぎかというと、そこまでの盛り上がりには欠けています」(同主婦) 何やら拍子抜けしてしまうような話だが、本当にそんな程度の話題なのか。トランプ大統領が自らツイッターで発信するほどだから、無関心な人ばかりとは思えないが……。 ちなみに、同じアイダホ州在住の弁護士で30代男性に聞いてみると、次のように分析してくれた。 「最近、ラスベガスの銃撃事件がありましたよね。あれによる銃規制問題の盛り上がりとか、あるいはヒラリー・クリントン氏による選挙前のスパイ委託とロシアとの関係の暴露など、もっと別の問題に人々の関心が向かっているんですよね。昔の大統領のことより、やっぱり今の大統領や政治家のやることにみんな目を光らせて是だ非だやりたいんですよ」
西海岸、カリフォルニア州のニュータウン、プラヤビスタ在住で大手物流企業に勤める60代米国人男性も、周囲でケネディ暗殺の話題で盛り上がっている人と会ったことがないという。 「私の周りだけなのかな、あまり細かいことを気にしない人が多いし、ニュースにうとい人が多いですよ。というか、日本人ほど細かくないというか。ニュース番組のあり方も違うような気がします。学生時代に日本へ留学して東京に住んだことがありますが、日本のニュース番組は何か起きると同じことを延々といつまでもやりますよね。こっちはそれほどではないですよ。どちらかというと新しい話題を次々と扱うイメージがあります。ケネディや今回の文書公開についても、広い国だから、関心がある人とない人に極端に分かれるんじゃないですか」