登山に夢中で結婚せずにいた47歳エリート社員が15歳年下妻に抱いた「疑惑」
社会的立場もある信頼感ある男性が
カウンセリングルームに来た真太郎さんは、体が大きくがっしりとしており、日に焼けているワイルドを絵に描いたような外見です。みっしりと毛が生えた頭を刈り込んでおり、清潔感があります。ゆっくりと優しい声色で話し、威圧感と共に独特の優しい雰囲気がある男性です。社会的立場も高く、仕事も充実しているとか。まずは、妻について伺いました。 「妻とは結婚2年目です。結婚が遅かったのは、僕は45歳になるまで、山一筋の人生だったから。父に連れられて、4歳の頃から登山を始めました。もちろん、中高大と山岳部です。山に登っていると全てのことを忘れ、“生きている”という感覚に包まれて、それが癖になってしまい、女性と交際するどころではなかったんです」 真太郎さんは、付属小学校が小学校受験でも最難関と言われる名門私大を卒業、有名な大手企業に勤務しており、巨大施設の設計に関わっています。 「仕事にも登山で培った経験は生きています。僕はプロジェクトマネジメントの立場なのですが、巨大な事業開発には、事前に入念なリサーチをして、目標設定をします。そして、そこに至るための、メンバーを集め、目的地、ルート、所要時間を考え、予算、リスク管理を徹底的に行う。余裕を持ったスケジュールを立て、不測の事態に対応しつつ、楽しみながら登っていく仕事は、登山とよく似ています」 いきいきと目を輝かせて話す真太郎さんのトークに引き込まれてしまいます。これは当然モテても当然ですが、登山が第一だったということなのでしょう。話のキリがいいところで妻のことを聞くと、一瞬で目が死んだ魚のようになってしまいました。
一人っ子で子どもを望んでいたんです
「15歳年下の妻と結婚したのは、親からのプレッシャーです。僕は一人っ子で、親は孫を望んでいた。僕もモテないわけじゃないので、それなりに女性と付き合っていたのですが、結婚の話になるとどの女性も“登山をやめてほしい”と言うんです。理由を聞くと危ないからだと。バカ言っちゃいけないよ。山で遭難するのは、事前調査をせず、山を舐めてかかっているから。そんな奴と僕と並べて語るんじゃないっつーの!」 そう、声を荒げて話す真太郎さんに、先ほどの紳士的な態度は微塵も感じられませんでした。 妻は真太郎さんが登山の趣味を語ると「いいね」と言ってくれたのだとか。 「妻とは、上司に連れられていったガールズバーで出会いました。当時30歳でトシを食っていたけど、圧倒的に可愛かった。彼女はママ的な役割をしており、頭がいい。気に入って何回か通ううちに、僕と同じ大学を中退していることがわかったんです。しかも付属じゃなくて、学部(編集部注:大学)から入っている。そんな、頭のいい子が、なんでこんな仕事をしているのか、興味をそそられたんです」 愛らしい容姿の妻は、小学校時代にいじめに遭い精神的に不安定になってしまったそう。妻は記憶力と理解力は高いものの、人とうまくやっていくことができないために、仕事が続かなかったと告白します。 「ガールズバーで働いていたのも、生活が苦しかったからと。そこで、冗談っぽく“僕と結婚しちゃう? ”と言ったら、“うれしい。私もあなたのことが好きだった”と言ってくれたんです」 彼女は年上の男性に守られたいという思いがあることを告白。幼い頃に実の父を亡くしており、結婚するなら年上の男性と決めていたとか。 「僕にしても渡りに船でした。というのも彼女は容姿も合格点だし、頭もいい。若いので妊娠することもできるし、専業主婦になりたいという。離婚歴があり、結婚式はしたくないのも気に入りました」