【柄本佑インタビュー】藤原道長の美を支えたMEGUMIさんとボクシング
不調なときの方がいい動きができる不思議
「しばらくボクシングから離れると、肘とか膝とか手首とか腰みたいな、骨と骨のつなぎめのところの動きが悪くなる。だから『早くボクシングに行って油を注したい!』みたいな衝動に駆られますね(笑)。でも、運動を始めて体が柔軟になったせいか、いざ使うってなったときに怪我しなくなりました。ただ僕の場合、ボクシングの楽しさを持続するためには、何かしら次の課題が必要になってくるところは難しい。ただ淡々とメニューをこなすだけでは、面白くなくなっちゃうんです。結局、遊びだからこそ本気で取り組まないとダメなんでしょうね。(柳家)小三治さんも『遊びこそ本気でやれ』みたいなことをおっしゃっていました。確か草野球チームを持っていらしたと思うんですが、『攻撃のとき、下手だから空振り三振でもいいやと開き直ったり、守備のときにボールをトンネルしてワッハッハなんて笑ってるようでは続かない。うまくいかなかったときは、遊びでも“クソっ”て悔しがらないと』みたいなことをおっしゃっていて。ボクシングを嗜みながら、そんなことも思い出します」 撮影/岡田健 ヘアメイク/星野加奈子 スタイリスト/林道雄 構成・取材・文/菊地陽子 Edited by 鶴田 美由紀
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