松田奏太朗が10年ぶりに沢田桂太郎の大会記録を更新!|ジュニアオリンピックカップ
松田奏太朗が10年ぶりに沢田桂太郎の大会記録を更新!|ジュニアオリンピックカップ
7月14日から15日にかけての2日間、長野県松本市にある美鈴湖自転車競技場にて「2024年JOCジュニアオリンピックカップ自転車競技大会」および「2024全日本自転車競技選手権大会トラックレース(マスターズ・パラサイクリング)」が開催された。各大会ごとに競技の模様を振り返るが、本レポートでは2024年JOCジュニアオリンピックカップ自転車競技大会について振り返る。
男子U17・3kmIPにて沢田桂太郎の記録を破り10年ぶりに大会新記録を樹立した松田奏太朗(松山学院高校)
7月14日から15日にかけての2日間、長野県松本市にある美鈴湖自転車競技場にて2024年JOCジュニアオリンピックカップ自転車競技大会が開催された。 ジュニアオリンピックカップはユースカテゴリと呼ばれるU17およびU15を対象とした全国大会で、各世代の事実上日本一を決める大会となっている。 大会初日となる14日は天気予報よりも天候が悪化し、先月開催された全日本選手権ロードレースにおける初日の個人タイムトライアル時に近いほどの大雨となる時間帯もあるほど悪天候での開催となった。一方、大会2日目となる15日は天気予報よりも天候が好転し、午後には雨が降る時間帯もあったが、時折強い日差しが競技場内に振り注ぐなどレース日和なコンディションとなった。2日間で天候が大きく変わるハードな大会となった。 男子U17で素晴らしい走りを見せたのは松山学院高校の松田奏太朗だった。先月開催された高体連の四国ブロック大会にて松田は1年生ながら1kmTTで1分8秒953、3km個人パーシュートで3分28秒826を記録。レース後のコメントで四国ブロック大会でのタイムよりも良いタイムを出したかったと松田は語った通り、初日に開催された3km個人パーシュート予選では悪天候もあってか3分30秒724とブロック大会で記録したタイムを上回ることはできなかったが、このタイムは2014年に沢田桂太郎(当時東北高校所属、現スパークルおおいた所属)が記録した3分32秒513を上回り、10年ぶりに大会記録を塗り替える形となった。松田は決勝でもあと少しで追い抜き勝ちとなる力走を見せ、3km個人パーシュートを制した。 さらに松田は翌日に開催された1kmTTで、自身が四国ブロック大会で記録したタイムを上回る1分7秒953を出し、ジュニアオリンピックカップで2冠を達成した。