3番松島が逆転勝ちで勝利を決める。静岡は4番で新規加入の英田が一矢を報いる

守備重視のカット型のスタイルながら、威力ある攻撃が光った英田理志

　熱戦の連続となったTリーグの男子開幕戦、3番は木下・松島輝空と静岡・松下大星の対戦。昨シーズンは1勝1敗の両者、この試合も最終ゲームまでもつれる激戦となる。 　松下は変化の激しいフォアサービス、フォアの鋭いカウンターが炸裂。ゲームカウント2－1とリードしたが、松島はゲームカウント2－2に追いつき、最終ゲームも8－10から3回のゲームポイントを握られながらも、ミスを恐れずにチキータを連発して13－11で勝利。「2－2の8－10の苦しい場面で粘ることができた。最後は全部チキータでいくと決めて、思い切っていったのが良かった」（松島）。 　松島の単複2勝で、チームの勝利を決めた木下マイスター東京。しかし、静岡は今季から新加入した英田が一矢を報いる。対カットには絶対の自信を持つ大島に対し、1ゲーム目を先取されるも、バックサービスから威力ある両ハンド攻撃を連発。試合の中盤からはフォアカットでの粘りやバックのナックルカットなど、カットプレーも冴えて3－1で勝利を収めた。　「英田は静岡県出身で、今季来てくれることになってぼくらもうれしい。開幕戦で良いパフォーマンスをしてくれたことは今後に向けて大きいですね」（森薗監督） 　いずれ劣らぬ熱戦の連続となった男子開幕戦。しかし、入場者数1,419名は満員時と比べると6割程度という印象で、パリオリンピックの閉幕直後としてはやや寂しい数字だった。明日の女子開幕戦の対戦カードは、日本生命レッドエルフ対木下アビエル神奈川。木下アビエル神奈川は、パリオリンピック女子団体銀メダリストの平野美宇・張本美和がベンチに入ることが発表しており、日本での凱旋試合となりそうだ。