台風5号 岩手県に上陸後、東北をゆっくり横断 災害に厳重警戒 日本海側も荒天警戒
今日12日午前8時半ごろ、岩手県大船渡市に上陸。明日13日にかけて時速15～20キロくらいのゆっくりとした速度で東北を横断するため、大雨や暴風が長引く恐れ。すでに岩手県で記録的な大雨となっている所があり、災害リスクが急激に高まる恐れ。日本海側も夕方から荒天警戒。
台風5号 東北地方をゆっくり横断
今日12日午前8時半ごろ、岩手県大船渡市に上陸しました。 明日13日にかけて台風は、徐々に勢力を弱めながら、時速15～20キロくらいのゆっくりとした速度で東北を縦断する見込みです。明日13日までに日本海に進んで動きが遅くなり、熱帯低気圧に変わるでしょう。 「動きが遅い」ために、大雨や暴風などの影響が長引く恐れがあります。 14日にかけても、北日本を中心に、台風から変わった熱帯低気圧の影響が続きそうです。
岩手県で記録的大雨 土砂災害などのリスクが高まっている所も
すでに記録的な大雨となっています。 午前11時までの24時間降水量は、岩手県久慈市下戸鎖で352.5ミリ【8月1か月分の平年値の2倍】、大槌町で261.5ミリ【8月1か月分の平年値の1.4倍】となり、統計開始1位を記録する大雨となっている所があります。 岩手県には土砂災害警戒情報が発表中です。 また、岩手県は台風5号の影響で久慈市の滝ダムの水位が上がっているため、午前10時23分に下流の長内川に緊急放流を始めました。 久慈市は緊急放流で氾濫の恐れがあるとして流域の住民に早めに避難するよう呼びかけています。 午前11時現在、岩手県久慈市は洪水や土砂災害の危険性が高まったとして、久慈市、長内町及び小久慈町に警戒レベル5「緊急安全確保」の避難情報を発令しています。 土砂災害や浸水害など災害のリスクが高くなっている所があります。山の斜面や川の付近などを見に行くことはせず、安全な場所でお過ごしください。
東北太平洋側で荒天長引く 日本海側も午後は荒天警戒
今日12日午後も、すでに大雨となっている岩手県にも雨雲がかかり続け、長引く大雨で災害リスクが急激に高まる恐れがあります。 さらに、日本海側にも次第に活発な雨雲がかかりやすくなり、夕方以降は非常に激しい雨の降る所があるでしょう。 東北は太平洋側にとどまらず日本海側でも新たに土砂災害や河川の増水、氾濫などの恐れが急激に高まる恐れがあります。荒天時間帯は不要不急の外出は控えてください。また、北海道も局地的に激しい雨が降ったり、風が強まったりと、台風の影響が出るでしょう。うねりを伴った高波にも警戒してください。
