ゲーム形式の練習で前線へパスを出す札幌・スパチョーク（左＝カメラ・砂田　秀人）

　Ｊ１北海道コンサドーレ札幌ＭＦスパチョーク（２６）が、心身とも準備万端の状態で２連勝を目指す。札幌は２２日、前日２１日の天皇杯４回戦のＪ２千葉戦（０●１）に不出場のメンバーらで、宮の沢で調整した。 　前節１６日の鳥栖戦で左太もも裏肉離れから１０試合ぶりに復帰し、５―３の勝利に貢献したスパチョークは、順調にフルメニューを消化。最下位・札幌の勝ち点１９を９点上回る、１８位の磐田戦（２５日、ヤマハ）へ「ジュビロは自分たちの順位の少し上。絶対に勝たなければいけないし、勝利を継続していかないと残留はできない。自分の全てを出して連勝していければ」と今季初の２戦連続白星を見据えた。 　左シャドーで先発した鳥栖戦だったが、当初は控えの予定。試合前練習中に浅野が左太もも裏を痛め、出番が回ってきた。「急に言われたので。正直、心の準備はできていなかった」。笑顔で思い返した中も、前半１０分の先制右ミドルなど、１得点１アシストと攻撃を活性化させた。「休み明けで急きょの出場でも活躍できたことは、自信につながる」。そう手応えを得る一戦にはなったが、スタメンが確実な状況で迎える磐田戦に向けては、より万全な態勢を築くことができる。 　「ここから更に得点やアシストで貢献していきたい」。昨季挙げた７得点中、５得点は２戦連弾で記録したもの。勢いに乗ったスパチョークが、有言実行を果たしにいく。（砂田　秀人）