遺体で発見の男性、クマに襲われ死亡と岩手県警が発表…今年度で全国最初の犠牲か
岩手県遠野市の山林で5月中旬に遺体で見つかった市内の男性会社員(当時61歳)について、県は19日、県警の捜査結果から、クマに襲われて死亡したと発表した。環境省によると、今年度のクマによる死者は同日現在で報告がないといい、初めてになるとみられる。
県警によると、男性は5月12日朝、山菜採りに出かけたまま行方不明になり、翌日午後に遺体で見つかった。体にクマがひっかいたとみられる傷が複数あり、周囲にクマとみられる足跡も残っていたことなどから、県警は、クマが関与した可能性が非常に高いと判断したという。
県内では4~6月、クマに襲われて鼻の骨を折ったり顔をひっかかれたりするなど被害が相次いでいるほか、秋田県鹿角市では5月、行方不明者を捜索していた警察官2人がクマに襲われて大けがを負う被害が発生している。