日本人3分の1は「年金受給者」 借金2000万背負わされながら生き抜いてきた77歳女性「無かったら無いなり」幸せな年金生活
■「お金がなかったらないなりの生活をする」
関西テレビ 秦令欧奈アナウンサー:今、一番楽しみなことはあるんですか? 宮川さん:みんな(友達)と会って、会ったらみんな元気でしょ。きのうみたいに麻雀したり、フラダンス行ったり。 中でも楽しみにしていることは… 宮川さん:(生活は)厳しいけど次の年金が楽しみ。それまで持ちこたえて。友達に『きょうお金ないねん』って言ったら食べさせてくれる。(お金が)なかったらないなりの生活をする。 最後に今後の夢を教えてくれた。 宮川さん:お金貯めて旅行に行きたい。父親と母親のお墓が北海道にある。だから北海道に行きたい。でも寒いからイヤやな。春にしよかな。 関西テレビ 秦令欧奈アナウンサー:もっともっと僕も元気に生きなきゃいけないなと感じました。 宮川さん:今度お好み焼き食べに行こ。電話するね。
■「友達がいる」ことも老後の生活の豊かさに関わる
多いとはいえない年金をやりくりしながら楽しく毎日を過ごす女性の姿から、老後について考えさせられた。 番組コメンテーターでジャーナリストの浜田敬子さんは、高齢者の中での格差の問題や、生活の質を左右するポイントについて次のように話す。 ジャーナリスト 浜田敬子さん:『年金は厳しい』という生活ぶりを見ることが多いんですけど、一方で結構悠々自適な高齢者の方も増えてきていて、かなり高齢者の中でも格差が広がっていると思っています。一つには年金の種類。国民年金か、厚生年金かでもらえる額が違いましたよね。特に女性の方は非正規で働いてる方が多いので、単身の女性が一番貧困率が高いと言われていて、これが非常に問題になっています。 ジャーナリスト 浜田敬子さん:あと持ち家かどうか。家賃を払わなきゃいけないと大きいですよね。あとやはり元気かどうか。元気だったら週に何度か働けますよね。やっぱり働くと収入がもらえる。 ジャーナリスト 浜田敬子さん:もう一つはお友達がいるかどうか、つながりがあるかどうか。これが非常に老後の生活を豊かにするかどうかを決めるのかなと思って見ていました。 関西テレビ 秦令欧奈アナウンサー:取材させてもらった宮川さんにお話を聞くと、『ほとんど家に居る時間がない』とおっしゃっていて、街中を歩いているとしょっちゅう知り合いの方がいるんです。することがいっぱいあって、友達がいるというのは、やっぱりすごく幸せなことだと感じました。 (関西テレビ「newsランナー」 2024年12月20日放送)
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