劇場公開される「フィクショナル」に魚豊、大森靖子からの絶賛コメントが到着!不穏さ漂う本予告、場面写真も
「行方不明展」、「イシナガキクエを探しています」を手掛けたテレビ東京の大森時生プロデューサーが、酒井善三監督とタッグを組み、ショートドラマ配信アプリ「BUMP」にて配信された新感覚のBLドラマ「フィクショナル」が11月15日(金)より劇場公開される。このたび、本作より本予告と場面写真が到着。あわせて、酒井監督の前作『カウンセラー』(21)もリバイバル上映されることなり、「フィクショナル」への各界を代表する著名人からのコメントが到着した。 【写真を見る】テレビ東京の大森時生プロデューサーと酒井善三監督がタッグを組んだ新感覚のBLドラマ「フィクショナル」 うだつの上がらない映像制作業者、神保のもとに、ある日、大学時代の先輩、及川から連絡がくるところから物語が始まる「フィクショナル」。憧れの先輩との共同業務に、気分が湧き立つ神保だったが、その仕事は怪しいディープフェイク映像制作の下請けだった。やがて迫りくる自身の「仕事」の影響と責任に、神保は徐々にリアルとフェイクの境目に堕ちていく。主人公の神保を演じるのは、『若武者』(24)への出演で話題になった清水尚弥。大学時代の先輩、及川は若手注目俳優の木村文が扮する。 短編『カウンセラー』の主人公は、ある心理相談室に勤める心理カウンセラーで妊娠6か月の倉田真美(鈴木睦海)。産休前最後の出勤日、予定していた最後の相談者を見送った真美の前に、予約のなかった吉高アケミ(西山真来)という女性がやって来る。やむなく相談内容だけでも聞くことにした真美に対し、アケミは「妖怪が見える」と語り始める。謎めいたアケミの口から語られる昏い物語は、聞いている真美の妄想を駆り立て、真美は次第に不安の渦に飲み込まれていく。 シモキタ - エキマエ - シネマ「K2」では、「フィクショナル」、『カウンセラー』上映後にトークイベントを行うことも決定。11月15日(金)~21日(木)までの期間、酒井監督、プロデューサーの大森をはじめ、オモコロ編集長の原宿、小説家の背筋、「チ。-地球の運動について-」の漫画家、魚豊、ホラー作家の梨といった面々の登壇が予定されている。上映チケット及びトークイベント付きチケットはK2のオフィシャルサイトにて販売中となっている。 ■<コメント> ●大森靖子(超歌手) 「身に覚えのある寒気。真実はいつだって自分の内側にしかない。だから本当は、世界でどんなことが起こっても、傷つく必要も傷つける必要もない。いくつもの陰謀論と嘘でがんじがらめにされて、いつのまにか心まで侵食されませんように。本当に“創る”ことができるのは、その心だけなのだから」 ●梨(ホラー作家) 「痺れました。遍くフィクションを横断する、ささやかで壮大なナラティブ。『虚構』について誰よりも思索を深めてきた制作陣だからこそ至った、一つの答えなのだと受け取りました。フィクションという怪物を描ききるためには、きっとこうしなければならなったのでしょう。唖然としました」 ●魚豊(漫画家) 「圧倒的緊張感!『信じる』と『疑う』の間にある『緩衝地帯』こそが、ポストトゥルースにおいて最重要領域だ。真実を堅持するために必要なのは、言い放ったパブリックな表明では無く、寧ろ、言わなかったプライベートな印象を保留させ続けることなのかもしれない。焚き火をただ、なんとなく見つめる。その慕情こそが、テクノロジーに翻弄される彼らの、そして私たちの、現代への反逆の根拠となり得る。ザワメキたい方はぜひ…!!」 文/平尾嘉浩