【オークス】「フローラSで上がり2位以内」なら複回収率122% データで導く穴馬候補3頭
距離延長で躍動するサロミナ一族 サフィラ
最後はサフィラをピックアップ。兄姉にサラキア(エリザベス女王杯2着、有馬記念2着)やサリオス(朝日杯FSなど重賞4勝)などがいる、おなじみ母サロミナの良血馬だ。 サロミナの仔たちのJRA成績を見ると、距離短縮を苦手とし、逆に距離延長で躍動していることが分かる。短縮では【3-3-2-14】複勝率36.4%、複回収率49%、延長なら【5-8-3-9】複勝率64.0%、複回収率151%だ。サフィラもこの800m延長でパフォーマンスを上げてくるのではないか。 戦績を振り返れば、唯一1800mを使った未勝利戦が3馬身半差の圧勝で、マイルでは今一歩のレースが続く。それでも、阪神JFはやや内が有利な馬場で外枠から外々を回らされながら、ステレンボッシュから0.7秒差4着、スウィープフィートには先着を果たしている。少なくとも2歳12月時点では桜花賞上位勢と遜色ない実力があった。 前走の大敗は不可解だが、馬体重432キロはデビュー時より22キロも減ってしまっており、そのあたりが影響したという見方も可能。3か月かけて充電し、いいコンディションで出走できれば巻き返しもある。 <ライタープロフィール> 鈴木ユウヤ 東京大学卒業後、編集者を経てライターとして独立。中央競馬と南関東競馬をとことん楽しむために日夜研究し、X(Twitter)やブログで発信している。好きな馬はショウナンマイティとヒガシウィルウィン。
鈴木ユウヤ