“育ちがいい人”は本当に結婚相手に向いているのか? 見逃してはいけない「育った環境の違い」
恋人や結婚相手を選ぶ上で「家庭環境がいい人を選ぶべき」の真偽とは?
そもそも「家庭環境がいい」の定義とは? こんにちは。人生や恋愛を上手くいかせたい女性のために本質思考をアドバイスする、リアライフカウンセラーの藤本シゲユキです。 今どきの男性はどんな女性と結婚したいのか? 時代の変化で大きく変わった“結婚相手選びの指標” 恋人や結婚相手を選ぶ上で、よく「家庭環境がいい人を選びなさい」と言う人がいます。なぜかというと、家庭環境がいい子どもは育ちもよく、素直で優しいまま大人になるからだと一般的には言われてますね。 何をもってして家庭環境がいいかは人それぞれ概念が違いますが、僕の世代や、それより上の世代の人の多くがイメージする家庭環境の良さは次のようになります。 ・母親と父親が揃っている ・両親がちゃんとした仕事に就いている ・世帯収入がそこそこある 「ちゃんとした仕事ってなんやねん」と思った方もいらっしゃることでしょう。これは、「いい会社に勤めている」ことを意味します。つまり、誰もが知るような企業で、ちゃんと勉強してこなかったら就職できない会社のことを指すんですね。だから、「ちゃんとした仕事に就いている」と「いい大学を出ている」ってセットなんです。 なぜ、僕の世代やそれより上の世代の多くが思う家庭環境の良さが、こんなに偏っているのかと言うと、30年以上前はゴリゴリの学歴社会だったという背景があります。要するに、勉強していい大学に入らないと人生が詰むと言われていた時代で、学歴や職業で人を判断する人がかなり多かった時代でもあります。 そんな中、僕は高校中退を決意したわけですから、それはもう親を含めた周りの大人たちの猛反対に遭ったのは言うまでもありません。 話を戻しますと、昔の人たちが思う家庭環境の良さって、両親が揃っていていい会社に勤めていて、そこそこの暮らしができていたら良しみたいな感じだったので、完全に表面上の話でしかないんですよね。 ちなみになぜ両親が揃ってないといけないのかと言うと、当時はシングルマザーという言葉はなく、「片親」という言葉で片付けられていました。「男は所帯を持って一人前」「結婚は忍耐が必要」なんて言われていた時代でもありますから、それを放棄した人間という目で見られるわけです。そして、両親が揃っていない子どもはいじめに遭うことも多かったと聞きますから、完全に偏見なんですね。 今思うと、昭和って色々とありえない時代だったなと思いますし、それだけで本が一冊書けそうな勢いですが、元号が令和になった今でも「家庭環境がいい人を選びなさい」と言う人間がいます。時代錯誤が甚だしいなと感じます。