むぎや新企画好評、富山県南砺市の城端小児童がオリジナル振り付け 善徳寺でお座敷、ライブは6年ぶり
15日に富山県南砺市城端地域中心部で開かれた「城端むぎや祭」では、祭りを盛り上げようと、新たな試みが相次いで行われた。南砺市城端小学校の4年生は地域の魅力を伝えるオリジナルの「じゃんとこいむぎや」をお披露目。城端別院善徳寺では初の試みとして「お座敷麦屋」を実施した。街角で臨機応変に唄や踊りを披露する「むぎやライブ」も6年ぶりに復活した。 城端小の4年生46人は善徳寺前交差点で「じゃんとこいむぎや」の新バージョンを披露。地元の良さを伝えたいと、城端曳山(ひきやま)祭やギフチョウ、桜を表現した踊りを元気いっぱいに繰り広げた。 城端地区活性化協議会による「お座敷麦屋」は善徳寺で実施。料理を味わいながら唄や踊りを観賞してもらう企画で、各回10人の少人数とした。参加者は甘酒やさばずし、ドジョウのかば焼きなど郷土料理を味わったほか、風情ある「松の間」で民謡を堪能した。 「むぎやライブ」には南砺市の民謡歌手、林道美有紀さんや城端蒔絵(まきえ)16代小原治五右衛門さんら有志が出演。城端曳山会館のほか善徳寺の庫裏や街中で現代風にアレンジした麦屋節を届け、祭りを活気づけた。林道さんは「あいにくの雨だが、臨機応変に動けるのが良さでもある。これも良い思い出になる」と語った。
新しいむぎや節の歌詞披露 最優秀の玉生さん(富山)ら表彰 城端むぎや祭協賛会と北日本新聞社が募集した「むぎや節新歌詞」の表彰式と披露が15日、南砺市の城端伝統芸能会館じょうはな座であった。最優秀賞の玉生康博さん(74)=富山市八尾町西町=の「武士(むさ)の誇りの 小太刀を腰に 舞ふは平家の 笠踊り」が、越中城端麦屋節保存会によって歌い上げられた。 一般の部の上位入賞歌は、城端の風景と共に、記念手拭いに毎年染め抜かれている。 表彰式には玉生さんのほか、一般の部優秀賞の高野正文さん(同市北代)、ジュニアの部最優秀賞の細川彩良さん(南砺市城端中1年)、優秀賞の北井暖乃さん(同2年)と稲場美春さん(同3年)が出席した。 川田征利協賛会長があいさつ。玉生さんは「5年ほど前に考えた歌詞で、日の目を見てうれしい」、細川さんは「むぎや祭がずっと続いてほしいという思いを込めた」と語った。