菅野智之、戸郷翔征に並ぶ逸材…日本一目指す「巨人のキーマン」は
短期決戦を勝ち抜くために
シーズンと短期決戦は別物だ。リーグ優勝を飾ったチームが、CSファイナルステージで敗れたケースが過去に何度もあった。18、19年と西武がシーズンを連覇したが2年連続でソフトバンクに敗れ、日本シリーズに進出できなかった。当時西武の監督だった野球評論家の辻発彦氏は、以下のように振り返っている。 「ソフトバンクは18、19年とも2位とはいえ、投打の総合力は高かったです。さらにCSファーストステージを勝ち抜いた勢いもあり、打線が上り調子に。逆に西武は試合間隔が空き、特に打線は試合勘が鈍ってしまったのがとても痛かったです。投手陣がソフトバンク打線に攻略され、打撃陣はそれ以上の破壊力を見せることができませんでした。2年続けて初戦を落としたのも痛かったです。優勝チームは1勝のアドバンテージがありますが、初戦を落としてタイとなり、対等な状況になってしまいました。短期決戦で初戦に勝つ重要性も身に染みて感じました」 山崎が前半戦の投手陣を引っ張った功労者であることは間違いない。夏場の苦しい経験を糧に、短期決戦で輝きを取り戻してラッキーボーイになれるか。重要な役割を担うことは間違いない。 写真=BBM
週刊ベースボール