2024年9月25日（現地時間）のパドレス戦の6回裏2死一、二塁で、中適時打を放ち雄たけびを上げる大谷翔平

　【ロサンゼルス（米カリフォルニア州）2日（日本時間3日）＝斎藤庸裕】ドジャース大谷翔平投手（30）、山本由伸投手（26）が初のポストシーズン（PS）で戦う相手は、ダルビッシュ有投手（38）、松井裕樹投手（28）を擁するパドレスに決まった。地区シリーズはド軍の本拠地で5日（同6日）から開幕。ワイルドカードシリーズでブレーブスを2連勝で下したパ軍とのライバル対決となる。今季の直接対決で5勝8敗と負け越しているド軍だが、本拠地では強い。日本人対決にも注目だ。 　　　　◇　　　◇　　　◇ 　ドジャース大谷はライバル対決で再び起爆剤となれるか。メジャー7年目で初のPSの相手に決まったパ軍は、5日の第1戦でシースが先発予定。今季14勝11敗、防御率3・47の好右腕だ。大谷は通算の対戦成績15打数4安打で打率2割6分7厘も、本塁打を2本マークしている。記憶に新しい9月24日からのパ軍との3連戦では、大谷が打線をけん引。地区優勝を決めるV打を放っており、大一番での再現が期待される。 　昨年、チームは地区シリーズでダイヤモンドバックスに3連敗し、まさかの敗退。ベッツ、フリーマンの2選手が大ブレーキとなり、2人合わせて21打数1安打（打率4分8厘）と沈黙した。今季は、大谷が加入したことで打線に破壊力が増した。この日、オンラインで取材に応じたロバーツ監督は「おそらく今までで、今年がベストのラインアップ。左右の投手に対して非常にいい打線が組める。出塁にしても、長打にしても、とてもバランスよく、ベストと言っていい」と自信をのぞかせた。 　9月後半の負けられない戦いで、大谷は勝負強さを発揮した。昨年のWBCでもフル稼働。短期決戦の大舞台では、アドレナリンが出ることで集中力がさらに増すことは証明済みだ。同監督は「ショウヘイは打線を引っ張ってくれている。トップバッターにいることで、ムーキー（ベッツ）やフレディ（フリーマン）、その他の選手たちのプレッシャーを取り除くのか、もしくは打線全体にインパクトを与えるか、私は後者だと思う。彼らが自分らしいプレーをしてくれることを期待している」と話した。 　右足首を捻挫し、PSでの復帰を目指すフリーマンは近くライブBP（実戦形式の打撃練習）を行う予定だが、地区シリーズからの出場は不透明な状況だ。チームは3日（同4日）に全体練習と練習試合で調整する。第2戦では山本が先発予定で、パ軍のダルビッシュと投げ合う可能性も浮上。ライバルとの決戦シリーズでは、日本人対決からも目が離せない。 　○…左足内転筋を断裂している内野の要、遊撃手ロハスが地区シリーズに間に合う見込みとなった。ロバーツ監督が「100％の状態にはならないだろうが、この休みのおかげで、状態も落ち着くのではないかと思う」と話した。右足捻挫のフリーマンについては、ゴームズGMが「次の数日間でどのように進展するか見ていく」と守備に若干の懸念が残っているとした。