〈珍味〉意外な魚の〝白子〟を喰らう!レシピもあるよ
食材として軽視されそうなターゲットやゲストフィッシュに光を当てる企画【それ食べましょうよ】。今回はニジマスの白子料理にチャレンジする!理由は、イクラ祭りを期待して釣りあげたニジマスが、いずれもオスだったから…。しかし、白子だって美味しいはず!いや、美味しくいただきます!! 【写真】白子のバターしょう油焼き、濃厚な味わいだ。
秋のイクラ強化合宿が決行された!
秋冬と言えば、サケを始め多くのサケマス類が産卵期を迎える。養魚場育ちのニジマスであっても、この時期はイクラを腹に蓄えた個体が多くなる。そんなニジマスの筋子を丁寧に取り出し、しっかりほぐして白ダシに漬けると絶品のイクラになる。 というわけで、卵の詰まった秋のニジマスを狙って、数人の仲間とともに長野県の管理釣り場近くの山小屋に集まった。イクラ目当ての釣行のため、今回の釣りを『イクラ釣り』と称している仲間も…。 そして、そんなフラグを立てれば結果は明白。予報通りの気温低下と冷たい雨で、放流の効果は発揮されず。翌日に予定のある仲間が結果を出せないまま次々と山を下りていく。果報は寝て待て。あるいは鳴かぬなら、鳴くまで待とうの心持ちで、僕は2日間、ロッドを振らずに山小屋で仕事をこなし静かに過ごした。 そして3日目。雨は止み、朝から気温が上昇。間違いなく放流された魚は動き出す。さあ、いざ行かん。イクラを釣りに!(笑)。
勝負に勝って試合に負けた!? 釣れたのはオスだった!
読みは的中。2日前に放流された魚が、やっと動き出したようだ。自信のあるクランクベイトで幸先よくキャッチ。サイズも悪くない。ファイトも存分に楽しめた。先に帰って行った仲間に自慢もできる。 ただ、この魚、顔つきがやや厳つい。すなわちオスっぽい。そして、続けて2尾目もキャッチ。これまたナイスサイズ。鼻高々だ。ただこの魚の鼻もかなり高い。残念ながら間違いなくオスだろう。さて、山小屋へ戻って、美味しくいただくための下ごしらえだ。 この管理釣り場の魚は、味もいいと好評。そのため今回はキャッチ&イートスタイルと決めていた。研ぎ澄ました包丁で、ニジマスのお腹を開けてみる。出てきたのは宝石のような筋子……ではなく白子!やっぱり、どちらもオスだった。