【RISE】大阪大会セミに登場、中村寛「気を鍛錬してきた、ふざけてると思ってるでしょ?」
立ち技打撃格闘技のRISE(ライズ)は15日に「RISEワールドシリーズ2024大阪大会」(エディオンアリーナ大阪第1競技場)を開催する。 セミファイナルでタリソン“クレイジー・サイクロン”フェレイラ(28=ブラジル)と戦うのがRISEライト級王者・中村寛(27=BK GYM)。3月の「RISEエルドラド」ではK-1との対抗戦で与座優貴に負傷判定0-2と敗れたが、今大会では圧倒的な力を見せつけて復帰戦を飾りたい。その中村が9日までに練習を公開し、メディアのインタビューに答えた。 -大会も近づき、コンディションは 中村 コンディションは良くなりました。 -ということは少し前までは悪かった 中村 はい。あと1カ月を切ってから、あと3週間というところまでは1週間以上ずっと寝込んでました。 -なぜ寝込んでいた 中村 オーバーワークに次ぐオーバーワークで免疫異常が発生して、40度以上の熱が続いていました。最後の邪念を払ったと思っているので完全復活しました。 -今回の対戦相手がタリソン・フェレイラと聞いた時モチベーションは上がった 中村 今までは対戦相手によって上がり下がりはありましたけど、自分の無名の時と同じでこんな所で終わるやつちゃうぞって、その感覚でずっと練習ができているので、相手が誰でも関係ないですね。 -前戦の与座選手との試合以上の盛り上がりを期待 中村 勝手に盛り上がりますよ。タリソンて全弾フルスイングでしょ。当たるって距離で僕はノーガードになるので当日は楽しみにしていてください。 -前戦では金的を受けるなど、いろいろあって3カ月たちましたが気持ちの整理は 中村 その日に気持ちの整理はついていました。自分の中で反省する部分はメンタル面だったので、1週間で反省して、それでも格闘技をやりたかったらプロとしてもう1回リングに上ろうと決めていました。プロ格闘家だったらそういう気持ちになったらダメだという事を学んだので、もう1回でもそういう事になるんだったらプロとしてリングに上がる資格はないなって感じたので、そこに対してすごい反省しました。 -そういう気持ちとは 中村 夜中にコンビニに行くみたいな気持ちになったらあかんなっていうだけです(笑い)。散歩して喫茶店に行くみたいな気持ちになったらダメだなって事ですよ。みんなお金と時間を使って来てくれているのに、プロである以上は命をかけてリングに上がらないとダメですよね。 -命をかけきれていなかったということ 中村 全然かけられていなかったですね。オフィシャルとかから写真が送られてくるじゃないですか。(昨年)12月の試合と比べると全然顔つきも違くて、12月は武士みたいな顔で入場できているのに、3月の試合は夜道で月を眺めている、人獣っていうよりは中村寛みたいな顔でした。 -そういう意味では前回よりかなり良い状態の中村選手が見られる 中村 エネルギーとか気を鍛錬してきたのでそういう部分が良くなっています。ふざけてると思ってるでしょ? 6月15日に試合を見てもらったらはっきりと分かりますよ。 -年内の目標はどう決めている 中村 前回あんな状態で負けて終わっているので今後、誰であろうと決められた試合に全部に出て、しばいていこうかなと思っています。あとは自分に合った階級を見つけていこうかなと思いました。 -体重に関して思うところがある 中村 1回、60キロ(スーパーフェザー級)で計量オーバーして、その責任があって63キロ(ライト級)でしか試合に出なくなったんですけど、63キロでベルトを取ったので1つ証明はできました。その後ってなると、今より軽い階級がベストなのか重い階級がベストなのか試行錯誤してやってみようかなと考えています。 -先ほど「相手のパンチが当たる距離になったらノーガードになる」と 中村 今アニメのワンピースで見聞色の覇気を見ているんですよ。見聞色の覇気はご存じですか? 相手が何をしてくるか、どんな軌道で飛んでくるか先に未来を見るんですよ。そういう気とかをコントロールして完璧に避けてとなると、ガードしたら簡単になるので自分の中でハンディを背負ってノーガードでもそれを避けて、こっちが当てて倒してやろうっていうのが目標です。 -スパーリングなどで試してみた 中村 試すというよりは自分が元々勝ち負け気にしないそういうスタイルなんです。あまりガードもしないですし、型にとらわれない動きをしていたんですけど、変に頭が良くなって知識が身についてしまったので、自分の元のスタイルに戻している感覚です。 -自分の元のスタイルに戻るっていうのは何かきっかけがあった 中村 型にはまらない方が自由に動いている方が強いんですよ。マニアックな話になるんですけど、勉強すればするほど追求すればするほど、格闘家だったら格闘技を知れば知るほど自分のスタンスとか、足の幅とか指1本分とかズレて来る部分があるんですよね。 -ものすごく簡単に言うと、より人獣に近づくという感じ 中村 ものすごく簡単に言うとそうです(笑い)。だから見ている側がもっと楽しみな、おもろい試合になります。僕は全部目で見て紙一重で避けるタイプなので、相手のタリソンがどんな型で来ようが俺には当たらないです。