別府市死亡ひき逃げ事件から2年半、遺族らでつくる「早期解決を願う会」がチラシ配布し情報提供呼びかけ
大分県別府市で男子大学生2人が死傷したひき逃げ事件から2年半を前に、遺族や有志でつくる事件の「早期解決を願う会」の別府市在住メンバーが21日、市内のイベントに合わせて警察庁から重要指名手配容疑者に指定されている八田與一容疑者(28)の特徴を記したチラシを配布し、情報提供を呼びかけた。 【イラスト】公開された八田容疑者の似顔絵=いずれも大分県警提供
事件は2022年6月29日夜に発生。八田容疑者の軽乗用車が同市内の県道交差点で信号待ちのバイク2台に追突し、原付きバイクの男子大学生が死亡、もう一人の男子大学生がけがを負った。
チラシの配布は、会が市などに相談して実現した。同市の的ヶ浜公園などで行われた「べっぷクリスマスファンタジア」に合わせ、メンバーや別府署員計7人がチラシ約150枚を配った。
メンバーの一人で、今年7月に市内に移住した宮原武夫さん(63)は、事件が市内で起きたことを知って心を痛め、9月から会に参加。別府署に依頼して八田容疑者の身長と同じ高さ175センチの看板を現場や国道10号沿いに設置してもらったこともある。
宮原さんは「警察と違った一般市民の目線でできることをやっていきたい」と話した。