9割引きや0円の商品も!「激安」自販機や「空気を食べる」自販機でSDGs【THE TIME,】
■自販機で「都会の森」を 2023年に誕生し、現在全国に320台にまで増えている「CO2を食べる自販機」もSDGsな自販機です。 仕組みはすごくシンプルで、自販機の扉の内側に“CO2を吸収する粉末状の素材”が設置されていて、この粉が大気中のCO2を吸収してくれるというもの。 『アサヒ飲料』未来創造本部 菅沼 剛さん: 「杉の木に換算すると、およそ20本程度のCO2を年間で吸収できる」 これまでも自販機は省エネ化が進み、CO2排出量を2015年と比較すると約6割減。 しかし技術の限界もあり、それ以上削減するのは難しい状況でした。 そこで!「減らせないなら、周りから吸っちゃえばいい」と発想を転換。CO2を食べる自販機が誕生したのです。 そもそも自販機は、周りの空気を吸い込んで飲み物を冷やしたり、温めたりするもの。せっかく空気を吸い込むなら、そこからCO2だけを吸っちゃえばいいと、内部に吸収材を取り付けることを思いついたといいます。 CO2を吸収した後はドリンク補充の際に交換し、回収したものはコンクリートなどに再利用。このコンクリートは炭酸カルシウムを含むため、サンゴの育成を助ける可能性もあるとのことで、現在沖縄県の伊良部島で実験が進められています。 ■ご当地自慢の「雄叫び」や「グルメ」自販機 人が集まる自販機は、豊かな街づくりにつながる点でもSDGs。 全国の自治体も“ご当地モノ”を続々登場させています。 福井県が庁舎に設置したのは「恐竜自販機」。 商品ボタンを押すと「ガオ~」と、フクイラプトル、フクイサウルスの鳴き声が響きます。 福井県庁恐竜戦略室 安達哲雄室長: 「北陸新幹線が福井まで延伸されたので、恐竜王国福井のPR、面白みを持ってもらえるかなと。利用者からも楽しいという声が届いています」 群馬県庁にあるのは、群馬自慢のグルメを集めた「自慢機」。 中の商品は定期的に入れ替えられ、いまは梅の名産地・安中市にスポット(11月末まで予定)。「梅チーズチョコレートサンド」(490円)や梅の果肉が入った「女将のしゅとーれん」(1000円)など、自慢の梅スイーツが購入できます。