「立春」の味、楽しみに 寒河江で新酒「朝搾り」仕込み作業
二十四節気の一つ「立春」に当たる2月3日早朝に搾り、当日出荷する新酒「立春朝搾り」の仕込み作業が7日、寒河江市の千代寿虎屋(大沼寿洋社長)で行われ、商品を取り扱う酒販店関係者らが酒米と水、こうじを混ぜる櫂(かい)入れを行った。 フレッシュな味わいの日本酒で近づく春を感じてもらおうと、全国の蔵元や酒販店でつくる日本名門酒会(東京)が毎年企画。県内では内陸地域を千代寿虎屋、庄内地区は加藤嘉八郎酒造(鶴岡市)が担当する。 千代寿虎屋での作業は、内陸の酒販店や同会関係者ら8人が参加。大江町産「美山錦」の蒸し米と水、こうじが仕込みタンクに投入され、順調に発酵が進むよう参加者が櫂棒で混ぜた。参加した結城酒店(南陽市)の結城佳子さん(62)は「毎年楽しみにしているお客さんがたくさんいる。今年はどんな味わいになるだろう」と心待ちにしていた。 今年の立春朝搾りは全国35都道府県41蔵元で醸造。720ミリリットル換算で計約27万5千本の出荷を見込み、このうち千代寿虎屋は約2500本を予定する。純米吟醸生原酒で価格は720ミリリットル入り1980円、1.8リットル入り3795円。予約が必要で、同会加盟の内陸12店舗で販売する。問い合わせは同会山形支部の武田庄二商店023(631)6255。