J1ジュビロ磐田 鬼門の広島に完敗…09年を最後にアウェーで白星なし 横内監督「本当に悔しい」
◆明治安田J1リーグ 広島2-0磐田(1日・Eピース) ジュビロ磐田は広島に0―2で完敗を喫し、今季2度目の連勝を逃した。前半38分、ミスからボールをさらわれ先制点を献上。後半15分にもクロスから2点目を奪われた。攻撃も枠内シュート1本と迫力不足で、今季7度目の無得点に終わった。リーグは中断に入り、次は天皇杯2回戦・J3宮崎戦(12日)を挟んで、16日にFC東京と敵地で対戦する。 **** 磐田の反撃ムードは高まらないまま、時間だけが過ぎた。09年を最後に白星がなかったアウェー・広島戦。今季から使用されるEピースもやはり鬼門となった。現役、スタッフとして過ごした古巣に完敗を喫した横内昭展監督(56)は「今日は本当に悔しい」と唇をかみしめた。 相手の球際の強さに手を焼きながら何とかしのいでいたが、小さなミスが命取りとなった。前半38分、DF松原がMF上原に横パス。だが副将はボールを収めきれず、こぼれ球が相手FWピエロス・ソティリウの足元に転がって痛恨の先制点を奪われてしまった。MF山田主将は「1人の責任ではない。もっといい選択肢を与えられていれば」と指摘した。 190センチのFWペイショットは相手3バックと懸命に競り合ったが、全体の迫力不足は否めず枠内シュートは1本のみ。助っ人は「言い訳してもしょうがない。課題を修正したい」。指揮官は「(敵陣に)持っていった時にどれだけ早くシュートにもっていけるかは、我々の足りない部分」と語気を強めた。 後半15分にはクロスから2点目を食らい、万事休す。MF金子、古川ら交代カードでも状況は好転せず無得点は今季7度目となった。順位は1つ下がって暫定15位。幸い次の公式戦まで日程に余裕はあり、2日からは3日間のオフも挟む。しばし羽を休め、再び上昇するためのパワーを蓄える。 (武藤 瑞基) ★磐田DF鈴木海音(2日からパリ五輪前最後の活動としてU―23日本代表米国遠征に出発)「失うものはない。チャレンジしたい」
報知新聞社