<初いぶし>宮城県の有形文化財『検断屋敷』 煙を焚きかやぶき屋根を害虫から守る(宮城・白石市)
白石市にある宮城県指定の有形文化財『検断屋敷』では、煙を焚いてかやぶき屋根を害虫から守るいぶし作業が行われた。 『検断屋敷』は、仙台藩の宿場にあった屋敷を、白石市の材木岩公園内に移築・復元したもので、宮城県の有形文化財に指定されている。 8日は、屋敷の囲炉裏に今年初めて火を入れる「初いぶし」が行われた。
『検断屋敷』の保全に取り組む地元住民が、囲炉裏の火にスギの葉をくべると、屋敷内にはたちまち白い煙が充満した。 この煙が、かやぶき屋根にいる害虫を追い出す。 また、柱や梁に「すす」が付き、腐りにくくなるという。
小原地区活性化推進協議会・岩松義則会長 「1年間の無病息災、それから1年間平和でありますようにお願いしながら、やっておりました」 『検断屋敷』は現在冬期休館中で、オープンする3月1日までの間 週に1度囲炉裏に火が入れられるという。